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2008オーストラリア旅行!(2ページ目)

いつの話だよ!!と言うなかれ。感動は色あせないのです!!というわけで2008年3月に行ったオーストラリア中西部の成果があまりなかったフィールド記です!

執筆者:星野 一三雄

フツーに感動

あまり長距離の飛行機は慣れていなくて、なかなか眠れないKくんを尻目に、飛行機内でもしっかりと寝て、目が覚めたら、もうすぐ早朝のケアンズです。

相変わらず、ケアンズでの入国審査が長い...それをガマンして、ついにオーストラリア入国。と、その一歩の感動を味わうヒマもなく、国内線乗り場へダッシュ!オーストラリアでの国内線乗り継ぎは初めてだったのですが、なんとかスムースに事が運びます。
が、ここで誤算。国内線の待合ロビーは完全禁煙!!さっき、ケアンズへ着いたときに、1本だけタバコ喫ったからよかったんですけど、マジでやばかったです。

ちょっと小さめのジェット機に乗り込んで、いざエアーズロックへ出発です。

ずっと、夜の飛行である日本からケアンズと違い、昼間の内陸を飛んでいますから眼下にはさまざまな色をした大地の景色が広がり、それを見ているだけでも感激。
だいたい2時間くらいのフライトで、ついにエアーズロック空港へ到着!!

もう、本当に遮るモノがない真っ青な青空から、ガンガン紫外線が降り注ぎます。
もちろん、周囲は砂と岩ばかり、なんだか、もう滑走路のすぐ脇にモニターとかいそう。いや、いないんだろうけど。
しかし、そんな我々を歓迎してくれるのはオーストラリア名物の「ハエ」。これだけは萎える。

とにかく、さっさとレンタカーを受け取りに行きます。もう、非常に危険なんだけど、この時のやりとりってなんにもわかってない。ヤー、ヤーって言いながらむこうの言いなりになってサインしまくるだけ。
今回の車もデカイ。トラックみたいな四駆。いったいどのくらいのガソリン食うのか...

もう、そんな心配しても仕方ないので、いよいよ出発!!

空港を出て道路を走ると、そこに広がるのは、夢にまで見た真っ赤な砂丘!これよ、コレ。オーストラリアと言えば真っ赤な砂とその上を走るトカゲたち。
もう、ガマンできずに近くの砂丘に入っちゃいます。表面温度は触っておけないくらいの熱なのですが、無数の足跡とか尻尾の跡とか...朝とか夜とか、ここをトカゲとかアシナシトカゲとかが這い回っているんだろうな、と胸が高鳴ります。
写真じゃ伝わらないね...
憧れの真っ赤な砂丘

とにかく、さっさとエアーズロックだけでも見ておこうと、向かいます。遠くから見たエアーズロックは、まあこんなもんか、という感じだったのですが、近くになるにつれ、その壮大さに言葉もなくなります。もう、フツーに感激です。すげぇ、って感じ。

ぐるっと周囲を回りますが、残念ながらエアーズロックに登ることは断念。なんか、誰も登ってないし、なんか絶対に登らせないぞ、って雰囲気が漂いまくって絶対にムリ。てか、そもそも下から見上げたら、こんなん登れないよというような場所だし、登った人ってエライです。

ただ、時間も真っ昼間ですし、残念ながら生き物の気配はまったくナシなのが、ちょっと残念。
こんなのがたくさんあるわけだ
砂の上の這い跡

さっさととりあえずの目的地であるアリススプリングスへ向かいます。

ダストデビルとの遭遇

アリススプリングスは、オーストラリア内陸の中心都市です。エアーズロック観光の拠点、であると勘違いした私たちは軽い気持ちで向かったのですが、これが遠い!実に遠い!エアーズロックからアリススプリングスまでは延々400kmですから。

ただ、途中は景色が素晴らしいので、あまり飽きる旅ではありませんでした。
とにかく、乾燥しているので、あっという間に唇はカサカサになっちゃいます。水もいくら飲んでも飲み足りない。しかも、100kmくらいごとにあるコンビニ兼ガソリンスタンドでは水をはじめとして、食べ物とかもすごく高い。こればかりは仕方ないんですが。

途中で、遙か彼方に「のろし」みたいな煙が何本も上がっていて、何かと近づいてみると、ちょっとした「竜巻」であることがわかりました。ちなみに、これは竜巻ではなく「塵旋風」と呼ばれる現象で、熱せられた地表面から生じる上昇気流によってできる砂嵐のひとつだそうで、オーストラリアではDust Devilと呼ばれているとか。

見た目は小さな竜巻なのですが、この辺では非常に多いらしく、たくさん見ることができました。
途中で、見かけたのがかなり近かったので車を降りて、撮影してみようということになって、車を道路に止めて見ていたわけです。
最初は500mくらい向こうにあったのですが、だんだんと近づいてきて、その直径が20m近くありそうということで、かなり二人とも大興奮で撮影に興じていました。
ところが、近づくにつれ、それが周囲の木の枝とかをガンガン巻き込んでいるのを見て、ちょっとスゴイね、なんて言っていました。
気づくと、それはすでに200mくらい手前まで近づいてきていて、しかもまっすぐにこちらに近づいてくるのを感じてしまいました。
もしかして、ちょっとヤバくない?
この距離限界でした。マジで
近づくダストデビル

大急ぎで、撮影を中止して車に逃げ込みます。
マジ、間一髪。
本当に、ダストデビルが車に直撃です。一瞬、竜巻関係のパニック映画の一シーンを思い浮かべてしまって、このまま車ごと巻き上げられたら!?なんてことも頭をよぎります。
車に直撃していたのは3-5秒くらいだったと思うのですが、砂とか小石とかがバチバチ当たる音と強烈な風の音、そして一瞬車が間違いなく持ち上げられた感覚に恐怖しましたが、なんとか無事で事なきを得ました。
本当に怖かったのですが、実に貴重な経験ができました。
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