ポスター発表
ポスターを貼った簡単な研究発表が、爬虫類と両生類に分けて、それぞれ別室で口頭発表とは別の時間に行われます。今回は、両生類20、爬虫類16の発表が行われました。特に両爬とも、分布調査や調査法に関する簡単なレポートが多く、発表者から直接話を聞くこともできる貴重な機会でもあります。
両生類では「ツチガエルの分布拡大の現状」とか「リュウキュウカジカの孵化と塩分の関係」、「特定外来生物シロアゴガエルの分布調査」、「キタサンショウウオの行動圏調査」などがかなり興味深かった内容でした。しかし、一番おもしろかったのは「イモリの産卵とホトケドジョウの関係」でした。フィールド系と飼育系の両方にマッチした絶妙の発表でした。
爬虫類はカメが多かったのですが、各地のカメ類の分布調査とかが多いのが特徴でしょうか。私たち飼育趣味の人間は「カミツキガメ関係」の発表が多いのは、非常に興味深いでしょう。
しかし、私的に一番ヒットしたのは「タカチホヘビの出現条件」と「シマヘビの黒化型とノーマルの体のサイズの違い」に関する2つの発表でした。これは、相当おもしろかったです。
このように、確かに「研究」と考えれば敷居が高く感じられますし、関心がわかないとは思いますが、やはりその場で生の発表を聞いたり、わかりやすく工夫されたポスターなどを見れば、少なくとも両爬に興味を持っている方ならば、何か得るものがある内容であることは間違いありません。
夜の部
しかし、やはりこのようなイベントの楽しみは、人とのコミュニケーションです。これは、それが趣味人の集まりだろうが、学術研究者の集まりだろうが、一緒です。ってか、酒飲めば、みんな一緒。
千石正一先生みたいに、もう、本当にこの世界では大御所と呼ばれるような大大大先生方が勢揃いしているわけです。もう、本当に私から見たら永遠のアイドルなんじゃないかと思ってしまうような、神様的な先生方ばかりなんですよ。もう、一緒の空気を吸っていられるのもうれしい、ってくらい。そんな先生方に挨拶できる、ましてや一緒に酒を酌み交わすことができるなんて、もう本当に夢のようなひとときなわけです。