第47回大会
2008年の大会は、栃木県宇都宮市の栃木県総合教育センターで開催されました。もちろん、私は宮崎県在住ですので、栃木県なんて外国のような遠さですが、それでも一年で最大の楽しみでもありますので、もうそれこそ頑張って行ってきましたよ。
大会の主なコンテンツは3つです。つまり
・口頭発表
・ポスター発表
・懇親会
です。
口頭発表
口頭発表は、さまざまな研究者の方が、自分の研究されていることを発表する場です。数年前から、爬虫類と両生類に分けて、2つの会場で同時進行で行われています。今年は、爬虫類が19、両生類は25の発表が行われました。もちろん、私たち飼育趣味者が直接知りたいような、飼育に関する情報とかはないのですが、コレって絶対に聞いたらおもしろいです。マジで。
やっぱり両爬って、野生で生きているののが本当の姿で、彼らがどうやって生きているのか、彼らは何者なのか、そんなことを考える機会になり、彼らに対する興味や関心の幅がものすごく広がるし、何よりも彼らのことをさらに理解できるようになります。
私が、特におもしろいと思ったのは「日本産のカエルに対するツボカビの感染実験」の報告とか、おいおいいつの間に国産の小型サンショウウオが増えたんだよ、って感じの「コガタブチサンショウウオ」の話。
爬虫類の方では、普段はあまり興味がわかない「鹿児島県のウミガメの定点観測」とか、ものすごくおもしろかったです。アオウミガメがすごく多くて、アカウミガメは少ないなんて、猛烈にビックリしました。
それと、ちょっと聞くことができなかったのですが、ホビーに直結しそうな発表としては「睡眠中のカメレオンの行動」とか「フトアゴヒゲトカゲの低周波に対する反応」あたりは飼育者が聞いても勉強になりそうです。
それと、記憶に新しい「毒ヘビ51匹事件」の報告でもある「国内初のトウブグリーンマンバ咬症」もタイムリーでした。
他にも東南アジア産のホソユビヤモリの仲間、ホソウデガエル、ウデナガガエルの仲間の話など、海外の両爬の学術的な最新情報の発表もありました。