爬虫類・両生類/両生類・爬虫類関連情報

毒ヘビ51匹事件

これだけ世間を騒がせてしまっては、もはや何の言い訳もできません。まだまだこれからの動向が注目される「毒ヘビ51匹無許可飼育事件」の解説記事です。

執筆者:星野 一三雄

全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!
そして「家で毒ヘビを飼うなんて、何考えとんのか!?」とお怒りの一般のみなさん、スミマセン!

今回は、2008年7月に始まって、10月になろうとしている現在も、さまざまな問題が生じている「毒ヘビ51匹事件」に関して、解説いたします。
同じように、無毒ではありますがヘビを大量に飼育している私ですので、肩身が狭くてなかなか記事にできなかったことをお詫び申し上げます。

事件のあらまし

かなりニュースになりましたので、今さら感がありますが、とりあえず、これまでの経過をおさらいします。

2008年7月15日に、東京都渋谷区の原宿駅近くに住む41歳の港湾作業員の男性が、飼育中のコブラ科の毒ヘビであるトウブグリーンマンバの世話をしているときに左手の人差し指を咬まれ、自分で119番に通報して病院に運ばれました。
男性は、病院で一時意識不明の重体に陥りましたが、その後に回復したため、動物愛護法違反(特定危険動物の無許可飼育)の疑いで8月27日に逮捕されました。
スネークセンターにて
トウブグリーンマンバ


男性は咬んだトウブグリーンマンバを含め、自宅のマンションで51匹の毒ヘビとカミツキガメを無許可で飼育していることがわかりました。

その後の警察の調べで、男性は飼育していた毒ヘビとカミツキガメを東京都調布市にあるペットショップ「黒い森」から購入したことを明らかにし、捜索の結果、店内からコブラ科の毒ヘビであるトウブブラウンスネークを飼育していることが8月19日に発覚しました。また1月に港湾作業員の男性にカミツキガメを販売したことも明らかになったため、9月26日に動物愛護法違反(特定危険動物の無許可飼育)および特定外来生物法違反(譲渡の禁止)の疑いで経営者を逮捕しました。

一般の方への解説

さて、とにかく「毒ヘビをこんなに飼育しているなんて...」という事実自体がショッキングなため、一般の方はこの事件にさまざまな疑問を感じ、またイマイチ法律のこともわかりづらいと思いますので、わかりやすく解説していこうと思います。
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