ヒガシベンガルオオトカゲの基本情報
ヒガシベンガルオオトカゲの基本情報と飼育方法
学 名:Varanus bengalensis nebulosus 別 名:ベンガルモニター英 名:Bengal Monitor, Clouded Monitor分 布:中国南西部、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマー、マレー半島、スマトラ島、ジャワ島、小スンダ列島全長:最大1.6m
東南アジアに広く分布するベンガルオオトカゲの亜種です。
ベンガルオオトカゲVaranus bengalensis は、中国南西部から東南アジアを経て、インド、西はイラン東部にまで非常に広い分布域を持つオオトカゲです。そのため、分布域の西部に分布する個体群を基亜種ニシベンガルオオトカゲVaranus bengalensis bengalensis 、東の個体群をヒガシベンガルオオトカゲV. b. nebulosus と2亜種に分けることが一般的です。ただし本亜種を別種
V. nebulosus とすることもあるようです。
一般的には、灰褐色から暗褐色時に明色の小さいスポットなどが多数入り、それが虫食い状な斑紋に見えるようになっていることが多いようです。また特に基亜種に比較して、本亜種の方が明るい体色の個体が多い傾向があるようです。
広い分布域からもわかるように、さまざまな環境で生活していて、市街地に近いような場所でも見かけることがあるようです。両亜種とも、地表生活者ではありますが、本亜種は樹上性も強く、木のうろなどを巣穴としていることも多いようです。ただし、あまり多湿な熱帯雨林の奥深くは好まないようで、風通しが良く、やや乾燥した場所に多いようです。
肉食性ですが、あまり大きな餌を好まないそうで昆虫類や無脊椎動物を大量に食べるという性質であることがわかっています。
メスは1シーズンに3クラッチほどに分けて、合計70個ほどの卵を産みます。卵は倒木の下などに穴を掘って産み落とされ、29-30℃で235-254日、30-34℃で172-173日で孵化した記録があります。
肉と皮革目的で非常に多くの個体が採集され、個体数の減少が見られたため1975年にCITESの付属書 I 類に掲載されましたが、日本は1992年まで扱いを保留していたため、それまでは多くの個体がペット用に流通しており、比較的一般的な種類だったようです。
現在は、完全に国内に入ってくることがない種類ではありますが、生息地での生息数は少なくとも稀少と言うほどではないようで、もしかすると今後はII類に扱いが変化するようなことがあるのかもしれません。ただし、基亜種の方は、相変わらず生息数は多くないようですので、状況は厳しいでしょうけど。
なかなか顔つきがスレンダーでカッコイイモニターです。
CITES(ワシントン条約)の付属書I類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
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仮に飼えるとしたならば、の飼育方法
飼育容器底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。最終的には部屋ほどの大きさの飼育施設が必要
温度
基本は23℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。
照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材
ベラボン、人工芝、新聞紙など。めくり上がりなどに注意する。
容器内レイアウト
シェルターと全身が入ることと浸ることができる水入れ。ホットスポット下に平たい石など
餌
幼体はコオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。成体になってからはさらに大きなエサが必要。栄養添加剤は必須
基本的な世話
オオトカゲ類の飼育に準ずる
- あまり乾燥させすぎず、定期的に霧吹きを行って湿度を上げる時間を作る
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