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フィジーイグアナ

イグアナ科の第16弾は、CITES Iの美麗イグアナであるフィジーイグアナです!

執筆者:星野 一三雄

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フィジーイグアナ
パース動物園展示個体

フィジーイグアナ

学 名Brachylophus vitiensis別 名:タテガミフィジーイグアナ英 名:Fiji Crested Iguana 分 布:フィジー諸島北西部全 長:75cm


フィジーに生息するCITES Iのイグアナです。

フィジーイグアナ属Brachylophus は本種と、トンガにも分布するヒロオビフィジーイグアナB. fasciatus の2種が確認されています。上の写真はタテガミフィジーイグアナなのですが、とりあえず題名は「フィジーイグアナ」として解説します。

※2008年9月にフィジー諸島の中央部の個体群が隠蔽種であることがわかり、Brachylophus bulabula として3種目の新種記載されました。

どちらの種も、全身が鮮やかなグリーンで、体側から尾にかけて数本の白いバンドが入ります。本種はヒロオビフィジーイグアナよりも白いバンドが細く、背中線に1cmほどの棘状突起(クレスト)が発達することで見分けることができます。

樹上性で、島内の森林で生活をしていて、ハイビスカスなどの植物を食べています。乾季である3月頃に4個程度の卵を産みますが、一般にメスが卵を守るようです。卵は8ヶ月ほどの長い期間を経て孵化に至りますが、これは孵化の時期が雨季になるような工夫であると考えられています。

本種は1979年に発見され、1981年に新種として記載されましたが、その分布域の狭さから、直後にCITES I に記載されました。

したがって、まず流通するようなことはありませんし、今までも少なくとも国内では流通例はないと思われます。

しかし、一方でその美しさからファン垂涎のイグアナでもあります。小さすぎず、おとなしく、植物食性ということですから、飼育してみたいと思われても仕方ない生き物です。

現地では、移入されたヤギに植物の食害で生息環境が減少していることが大きな問題になっています。

CITES(ワシントン条約)の付属書I 類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 「フィジーイグアナ」は2種類いる
  • フィジーのみが分布域は本種だけ
  • 大きくならない
  • CITES I なので基本的に流通はしない
  • オーストラリアの動物園の多くで見られる

飼育の基本情報飼育容器最終的には大型のケージが必要。幼体時は150cm程度の高さのガラス温室温度夜間は最低25℃、日中は最高35℃程度に保温。ホットスポットは40℃前後照明紫外線灯とバスキングランプが必要床材新聞紙など容器内レイアウト幼体時は止まり木を配する。大きくなったら太くてしっかりした止まり木を一本設置する。大型の成体以外は全身が浸かれる水容器を設置餌緑黄色野菜を中心にいろいろな種類の植物を与える。イグアナフードは野菜などに混ぜて与える程度基本的な世話
  • 基本的にはグリーンイグアナの飼育に準ずる
  • 止水を認識しないので、水流をつけたりドリップ式で給水する。スポイトなどで直接飲ませると馴化になる
※生態等の情報は海外サイトを参考にしました。
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