ペレンティモニターの基本情報
パース動物園展示個体
学 名:Varanus giganteus別 名:ペレンティ英 名:Perentie分 布:オーストラリア中央部から西部全長:160cm程度 最大200cm
オーストラリアで最大のオオトカゲです。
体型はやや細長く、首も長いのですが、四肢はがっしりとしています。背面は暗褐色で、腹側は明るい色をしていますが頭部側面から体側に沿って黄白色の網目状斑紋が細かく入り、胴体背面から尾にかけてはそれが明色のバンド模様になります。さらに四肢には白色の斑紋が入り水玉模様になります。特にこの斑紋は幼体時に明瞭なのですが、成長してもほとんど失われないため、非常に美しいモニターであると言えます。
生息環境は乾燥した岩場で、周囲に砂漠がある場所が多いようです。岩場の割れ目や砂地の倒木や岩の下、あるいは哺乳類が掘った穴などを巣にしています。
大きな昆虫類やウサギなどの小型の哺乳類、ヘビやトカゲなどの爬虫類をエサにしています。
卵生で、6個以上の卵を岩の下などに数回に分けて産むようです。シドニー動物園では、18個の卵を2回に分けて産み、240-265日で孵化に至ったようです。
孵化した幼体は38cm程度で、40gの体重ということです。
かつて、コモドオオトカゲやハナブトオオトカゲが発見されるまでは、本種が世界最大の爬虫類だったわけです。現在では、世界最大種ではありませんが、まさにオーストラリアが誇る最大そして最美種のモニターであります。
当然、こんなのが普通に流通することはありませんが、動物園等では繁殖に成功しているので、それらが由来となっているのか、なぜか国内でごくまれに流通していることがあります。もちろん、非常に高価で高級国産乗用車が1台買えるような価格です。
確かに大きくて、こんなん飼えるわけがない、というモニターですが、幼体の美しさは目を見張るものがあり、それが成体になっても失われないというのは、本当に魅力的です。
何とか、私もオーストラリアで野生の個体を見てみたいと思っているのですが、なかなか見ることができません。スゴク見てみたいんですけど...とにかく夢であり、究極のモニターと言えるでしょう。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
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ペレンティモニターの飼育方法
飼育容器底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。最終的には部屋ほどの大きさの飼育施設が必要
温度
基本は23℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。
照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材
ベラボン、人工芝、新聞紙など。めくり上がりなどに注意する。
容器内レイアウト
シェルターと全身が入ることを浸ることができる水入れ。ホットスポット下に平たい石など
餌
コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。成体になってからはさらに大きなエサが必要。栄養添加剤は必須
基本的な世話
オオトカゲ類の飼育に準ずる
- あまり乾燥させすぎず、定期的に霧吹きを行って湿度を上げる時間を作る
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