ストライプハウススネークの基本情報
撮影協力:Owner's fish
学 名:Lamprophis lineatus別 名:キリマンジャロストライプハウススネーク英 名:Amur Ratsnake , Russian Ratsnake 分 布:タンザニア全 長:オス70cm程度 メス100-120cm程度
アフリカ大陸に広く分布するナミヘビ科の大グループであるイエヘビ(ハウススネーク)属Lamprophis の一種です。
イエヘビの仲間は「アフリカンハウススネーク」または「アフリカイエヘビ」と呼ばれる中型のナミヘビですが、分類も混沌としていて、生態の研究も十分ではないグループです。現在は14種あるいは23種程度に分類されていますが、亜種関係や地域個体群などの関係がハッキリしていないようです。またそれぞれの種類の分布も明確な結論がでていないようです。
国内ではチャイロイエヘビ(「アフリカンハウススネーク」「ブラウンハウススネーク」)L. fuliginosus が比較的多く流通し目にする機会も多いのですが、それ以外の種は、ほとんど流通しません。
体色は地味なのですが、特に体表の鱗に光沢があり、実物は非常に美しいヘビです。また大型の個体は独特の雰囲気もあり、人気が高いグループです。
本種は、アフリカンハウススネークのキリマンジャロ周辺の地域個体群とされることもあったようですが、現在ではほぼ独立種ということになっているようです。
名前からわかるように、体側の白色の縦条が特徴です。
写真の個体はまだ幼蛇ですが、成長するとナミヘビとパイソンの中間的な雰囲気のヘビになります。
本種に限っての生態はあまりよく知られていないようですが、このグループのヘビの一般的な生態を、以下に記しておきます。
極端な砂漠地帯とジャングル以外のさまざまな環境に生息していて、名前の通り人家の周辺などでも見られるヘビです。樹上傾向はあまり強くなく、ほぼ地表生活をしています。
ネズミなどの齧歯類を主に食べていますが、それ以外のさまざまな脊椎動物を食べています。
性格は、やや神経質で威嚇行動は行いますが、積極的に噛みつくようなことはありません。
卵生で8-15個程度の卵を産みます。2ヶ月ほどで孵化しますが、孵化した幼体は20-30cmほどの大きさです。一般にメスの方が大きくなり、オスは小さいようです。
あまり流通するヘビではないので、ほとんど興味がなかったのですが、あまり大きくならないし飼育もしやすいということでもありますから、ペットとしては非常に薦めやすいヘビと言えるようです。
何よりも種類数が多く、コレクション性も高いのが魅力的です。私的には、これから先、要注目のグループです。
赤っ恥をかかない程度の知識
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ストライプハウススネークの飼育方法
飼育容器ヘビの大きさに合わせフタがしっかりとできるプラケースや衣装ケースなど。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。
温度
過度の低温にならないように、フィルムヒーターを下に敷く
照明
特に必要なし
床材
ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう
容器内レイアウト
体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。
餌
マウスに餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
いわゆるナミヘビの飼育方法でよい ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。
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