TOP>ヘビ>その他のヘビ>ミナミオオガシラ |
ミナミオオガシラ
学 名:Langaha alluaudi別 名:ブラウンツリースネーク英 名:Brown Tree Snake分 布:オーストラリア北東部沿岸域、インドネシア東部、ソロモン諸島、ニューギニア、グアム島(帰化)全 長:最大 2m明るい体色と個性的な顔つきで大変魅力的な樹上性のナミヘビです。
体型は細長く、明褐色地に暗褐色のバンドが美しいです。地色には個体差があり、ほとんど白と呼べるような色から緑がかった黄色の個体まで見られます。
頭部は大きく、目が非常に発達しています。虹彩は縦長で、明るいところではネコの目のようになっています。
後牙類で奥歯に毒牙を持っていて、写真の個体のように危険を感じると咬蛇姿勢をとってアグレッシブに咬みついてきますが、毒は弱く危険なヘビではありません。
環境に対する適応力が強いのか、極度に乾燥している、あるいは低温になる場所でなければさまざまな場所に生息できます。多湿な森林、乾燥した草原、人家の周辺などで見られます。オーストラリアでは比較的乾燥した草原の近くで見ることができました。夜行性で、夜間には道路などの地表でも盛んに行動をしています。
哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類などさまざまな脊椎動物を食べています。
熱帯地域では、年中繁殖が可能で最大で5クラッチも産卵ができるようです。1回当たりの産卵数は10個程度で3ヶ月ほどで孵化にいたり、25cmほどの幼蛇が生まれます。幼蛇は、より体色にメリハリがあり美しいようです。ふ化後3年ほどで繁殖が可能になります。
と、普通に魅力的なヘビであるように紹介しましたが、「世界の侵略生物ワースト100」にランクインしている悪名高きヘビです。ただ、どの情報を見ても超極悪ヘビみたいに書かれているものばかりですから、私くらいはそういう前提なしで紹介したくて。
あらゆる環境で生活できて、なんでも食べることができて、毒も使えばコンストリクトでも餌動物を殺せて、大きさもほどほどで顔つきもかっこよくて、アグレッシブで...魅力いっぱいのヘビですよね。
1950から60年代にかけて物資に紛れてグアム島に侵入し、その後爆発的に増えてグアム島の生態系にダメージを与えました。グアム島で絶滅した12種類の鳥類のうち7種は本種による食害で絶滅したとされています。この話は有名なのですが、別の見方をすると、じゃ残りの5種はなんで絶滅したの?と。そんなうがった見方をしてしまう私は、やっぱりひねくれ者でしょうか?
とにかく、特定外来生物法で、一番指定されてしまったわけですので、もう流通はしませんから、あらたに入手して飼育する機会もありません。今、飼育している方は本当に大切に飼育してあげてください。本当にイイヘビみたいですから。
特定外来生物法で、特定外来生物に指定されているため輸入、販売、譲渡、新たな飼育、無許可飼育、繁殖、移動、遺棄などが禁止されています。
赤っ恥をかかない程度の知識- 特定外来生物なのであらたな飼育はできない
- 弱毒
- 樹上性で夜行性
- グアム島で7種の鳥を絶滅させたと思われている
|
飼育の基本情報 |
飼育容器 | フタがしっかりとできるプラケースや衣装ケース。最終的には90cmクラスで底面積が広く高さもあるケースが必要 |
温度 | 25-30℃程度に保温 |
照明 | 特に必要なし |
床材 | ウッドシェイブなど |
容器内レイアウト | 大きめで体全体が浸かるような水容器が必須 |
餌 | 冷凍マウスを解凍して与える。鳥も好むのでウズラも使うと良い |
基本的な世話 | 有毒種なので素手では取り扱わない狭いケースでは鼻先を擦ってしまうので広めのケースを使うなど※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。 |
<関連記事>
ヘビのToxicology from All About 両爬サイト
ヘビの魅力from All About
特定外来生物法from All About
ほぼ決定!規制対象種from All About
特定外来生物規制種リストfrom All About
<おすすめINDEX>
ヘビのコミュニティサイトfrom All About
ヘビfrom All About
Terra Herps.では図鑑作りへのあなたの参加を待っています!- 自分の持っているミナミオオガシラに関する情報を書きたい!
- 星野の情報はココが間違っている!
- みなさんが提供した情報や意見を読みたい!
そんなあなたはココをクリック!