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マングローブオオトカゲ
学 名:Varanus indicus別 名:マングローブモニター英 名:Mangrove Monitor 分 布:ニューギニア島の沿岸部、とその周辺の島々およびオーストラリアのヨーク半島東岸、人為分布としてミクロネシアの島々全長:125cm前後 体長50cm前後 モニター類の大きなカテゴリーの一つであるツリーモニターを代表する種類です。
以前は以下のように3亜種に分けられていましたが、現在は亜種は存在していないことになっています。
- Varanus indicus indicus Mangrove monitor・・・基亜種
- V. i. kalabeck Kalabeck monitor
- V. i. spinulosus George's Island monitor・・・現在はV. spinulosus として別種
分布が広く、島嶼部であるため個体群による外部形態の差があり、今後は別種や別亜種などが生まれる可能性が高く、一般的な特徴というのが表現しにくい種類です。黒色地に黄色い小さな斑点が散在したりバンド模様になったりする個体が多いようです。また喉元は白い場合と黄色くなる場合もあります。尾は細長く、やや側扁しています。
水場の近くの樹上で生活をしていて、分布域ではあまり内陸には見られないそうです。飼育下でも非常に良く水場に入っています。
肉食で、昆虫類から鳥類、あるいは動物の遺骸などさまざまなものを食べています。
メスは体長40cm程度になると繁殖可能になり、1-5クラッチに分けて最大で30個程度の卵を産みます。卵は150-200日程度で孵化に至り、全長27cm程度で生まれてきます。
樹上性のモニターとして、もっともポピュラーで、ファームハッチの幼体が比較的多く流通しています。やや大きくなることは以外は、飼育もそれほど難しくなく、さらに性格も穏やかな個体が多いそうです。
同じツリーモニターであるイエローヘッドモニターやエメラルドツリーモニター、コバルトツリーモニターなどと比べると目立ちませんが、体色のメリハリが強く美しい種類と言えるでしょう。特に幼体時には黄色の斑紋が鮮やかな個体も多く、それが成体になってもほとんど変わることのない美しさは、本種が見直されるポイントでしょう。
分布域が広いため、危急的ではありませんが、皮革採取のため、かなりの数が採集されていた時期があり、生息数は減少傾向であるようですから、ちょっと不安です。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- ツリーモニターの代表種
- 分布域は広いが、個体群によって体色等に若干のバリエーションがある
- 樹上性で水に入ることを好む
- 飼育は比較的容易
- ツリーモニターの中では安価
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。立体活動も行うので高さも十分に。さらに通気性も重要。 |
温度 | 基本は26℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。 |
照明 | 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 |
床材 | ヤシガラ土など、多少湿度を保持できる素材を厚めに敷く |
容器内レイアウト | 止まり木になるような太めの枝を一本だけ斜めに立てかける。水に非常に良くはいるので、水容器は大きめのものを設置する |
餌 | コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。ただしマウスなどは食わない個体も多い。栄養添加剤は必須 |
基本的な世話 | 樹上性オオトカゲ類の飼育に準ずる- 多湿を好むので、定期的に霧吹きをする。
- 幼体時は低温は厳禁。
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※「解説」「飼育の基本情報」は「大蜥蜴世界(マリン企画)」「ビバリウムガイドNo.32(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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