両爬ファン向けニュース
・ナガクビガメの新種水生ガメ、特に曲頸類ファンには忘れられない年になったのではないでしょうか?
6月に、ナガクビガメChelodina 属に2種1亜種の新種が記載された、というのですから、ファンは興奮せずにはいられないでしょう。
あまり私は詳しくないのですが、要するにニューギニアナガクビとされていた個体群の中から新種Chelodina gunaleni(とりあえず「グナレンナガクビガメ」)、今まではナガクビがいないとされていたインドネシアのチモール島からC. timorensis(とりあえず「チモールナガクビガメ」)の二つの新種、さらにインドネシアの南端の島であるロティ島にしか分布していないマッコードナガクビガメC. mccordi に新亜種としてC. m. roteensis (とりあえず「ヒガシマッコードナガクビガメ」)ということのようです。
と、この興奮が冷めやらないうちに12月にはエキスパンサ等でおなじみのオーストラリアのオオナガクビMacrochelodina 属にM. wolloyarrina (とりあえず「アゴヒゲナガクビガメ」)という新種が新たに記載されました。
これだけの人気グループであるナガクビガメの仲間に、一気に4(亜)種もの新しい種類が追加されたのですから、ファンならずとも、ビッグニュースだったと言えるでしょう。
・流通関係
流通関係でも、いくつかの話題がありました。
まず春先の2月から3月にかけて、人気のアメフクラガエルが再々入荷しました。なぜかオフシーズンの11月にも大量入荷がありましたが。
この辺と関係しているのか、3月にはなかなか流通しない人気のトカゲであるアルマジロトカゲが輸入され、秋くらいまでぼちぼちと各ショップで見られるくらいの数の供給があったようでした。
6月には、突然のインド固有種の流通があり、なんか見たこともないような派手なアガマとかに驚かされました。似たような例としては9月のサウジアラビア便もスキンクとかアシナシトカゲとか、ごく一部のマニアにはニュースであったと言えるかもしれません。
やや目玉が不足していたような初秋のエキスポ便では、真っ黄色のバナナスパイニーテールイグアナのベビーが話題になりました。
また11月には久しぶりのマダガスカル便でカメレオン、ヤモリ、カエルあたりで最近はあまり見られなくなったような種類が供給されたような気がします。
さらに11月には、数個体ではありますがビバリウムガイドNo.39で紹介されたドラゴンスネークが早くも輸入され、驚かされました。