プシバルスキーソウゲンカナヘビの基本情報
撮影協力:DINODON
学 名:Eremias przewalskii 別 名:モンゴルソウゲンカナヘビ英 名:Gobi Racerunner 分 布:中央アジア北部(モンゴル、中国北部、ロシア、キルギスタン北部、カザフスタン北部)全長:20cm 頭胴長 7.5cm前後
モンゴルを中心とした砂漠に近い環境に広く生息する小型のカナヘビです。
本種は2亜種に分けられていますが、詳しいことはわかりませんでした。
- Eremias przewalskii przewalskii ・・・基亜種
- E. p. tuvensis
基本的に砂漠に近いような荒れ地や草原に生息しています。
地面に40cmほどの深さの穴を掘ってそこで生活をしていますが、日中にはバスキングをしたり、餌を探したりしています。10月くらいから翌年の4月くらいまでは冬眠を行い、自然での活動期間は半年程度であるようです。
餌は昆虫類で、クモやアリなども食います。
胎生で7-8月に1-3頭の幼体を出産します。生まれたての幼体は、25-31mm程度で2-3年をかけて60mm程度になると性成熟します。
ときどき、国内で流通することもあるようですが、いかんせんある意味「カナヘビらしいカナヘビ」ですから、特別に人気があるわけでもなく、まず「欲しかった!!」とか「探していたんだよね!!」という方もいないことでしょう。
どうしても、カナヘビと名前が付いてしまうと国内のニホンカナヘビのイメージが先行してしまい特別な印象を与えることができません。
しかし、実際に本種を見てみると意外なほど明るい体色で、うっすらと金属光沢もあるし、ボリュームもありますからなかなか良い感じではあるんですが。小さいし、乾燥にも強くてたぶん飼育は格段に楽なはずです。
万一、探している方は、それほど高価な生き物でもありませんし、何より滅多に流通することはありませんから、ぜひ大人買いをして大きめのケージでコロニー飼育をしてみてはいかがでしょう?
なんて、こうやって他人を煽っておいて、私がそういう飼育をしてみたくなっちゃいましたよ。
これまた海外サイトでの情報がロシア語メインで、この辺が限界でした。
赤っ恥をかかない程度の知識
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プシバルスキーソウゲンカナヘビの飼育方法
飼育容器60cm以上の爬虫類専用ケースでいい
温度
基本は無加温だがホットスポットを設置し温度勾配を作る。容器下にフィルムヒーターを敷く
照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる
床材
目の細かい砂を厚めに敷くのが良いと思われる
容器内レイアウト
小さめの水飲みとシェルターおよびホットスポット用の平たい石を設置。シェルターや石は穴を掘られたときに崩れて下敷きにならないように、最初から埋めておく
餌
昆虫食。カルシウム剤など栄養添加剤が必須
基本的な世話
陸生のトカゲの飼育法
- 冬季も加温飼育した方が無難と思われるが、屋外で冬眠させると良いと思われる
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