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キメラアオジタトカゲの基本情報と飼育方法……飼育容器や床材は?

今回は、キメラアオジタトカゲの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。キメラアオジタトカゲは、オーストラリアに分布するハスオビアオジタトカゲの、オーストラリア外に生息する亜種です。飼育容器や温度、床材など何を使えば良いのでしょうか。

執筆者:星野 一三雄

キメラアオジタトカゲの基本情報

キメラアオジタトカゲの基本情報と飼育方法

画像提供:aLive

キメラアオジタトカゲ
学 名Tiliqua scincoides chimaerea別 名:タニンバールアオジタトカゲ英 名:Tanimbar Island Blue Tongued Skink分 布:インドネシア(タニンバール諸島)全長:40-50cm

オーストラリアに分布するハスオビアオジタトカゲ(ヒガシアオジタトカゲ)の、オーストラリア外に生息する亜種です。

ハスオビアオジタトカゲTiliqua scincoidesの亜種、およびアオジタトカゲの分類に関してはキタアオジタトカゲの項を参照して下さい。


本亜種の分布するタニンバール諸島はオーストラリアの北に位置し、オーストラリア大陸とニューギニア島にはさまれたアラフラ海の北西に位置する大小30あまりの島々からなる諸島です。

本亜種はヒガシアオジタと比較して、上の写真の個体のようにやや黄色みがかっている個体が多いそうです。ただし、体色の個体差は大きく海外のサイトなどを見ると、全身がシルバーメタリックのような個体もいるようです。よく混同されるオオアオジタトカゲとは見分けがつきにくいのですが、一般的には本種の方が頭部が大きく、体型も太短いと言われています。

その他、アオジタトカゲ一般の分類や生態はキタアオジタトカゲの項を参照して下さい。

胎生で飼育下では10-18頭の幼体を出産します。

分布域の違いからか、他亜種に比べて、やや多湿環境を好むと言われています。

他の2亜種がオーストラリア産であるために、流通量は比較的多いとは言えCB個体のみが流通するのに対し、本亜種はオーストラリア外に分布するために、WC個体が流通します。

やや気が荒い個体が多いようですが、慣れれば飼育はしやすいようです。

しかし、ややこしいな...

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 「オーストラリア産のアオジタトカゲ」の「オーストラリア外に分布」する亜種
  • オーストラリアのアオジタトカゲとは同じ亜種
  • 3亜種に分けられている
  • 胎生
  • 雑食
  • やや気が荒い個体が多い
 

キメラアオジタトカゲの飼育方法

飼育容器
60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの。ペア飼育で1m×1m

温度
基本は25℃程度。ホットスポット下は32℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。繁殖をさせないのならば冬期も保温する。

照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。

床材
ヤシガラ土などの保湿性がある素材。潜れるように厚めに敷く

容器内レイアウト
シェルターと小さめで倒れない水入れ


雑食性。昆虫類、ピンクマウスなど動物性タンパク質、果実、トカゲ用の配合飼料、ふやかしたドッグフードや九官鳥フードなどをバランス良く与える。

基本的な世話
湿潤系トカゲの飼育に準ずる ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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