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グアテマラクジャクガメは大きくなる? 基本情報と飼育方法を解説!

今回は、グアテマラクジャクガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。グアテマラクジャクガメは、スライダーと呼ばれるアカミミガメの仲間。比較的丈夫で飼育しやすいのですが、非常に大きくなるので、それなりの覚悟が必要そうです。

執筆者:星野 一三雄

グアテマラクジャクガメの基本情報

グアテマラクジャクガメの基本情報と飼育方法

写真提供:Herptile Lovers

グアテマラクジャクガメ
学 名Trachemys scripta grayiTrachemys venusta grayi も使われる別 名:グアテマラスライダー英 名:Gray's slider分 布:中米(メキシコ南東部からグアテマラ、エルサルバドル西部のラ・リベルタ県まで)甲 長:最大60cm

いわゆるスライダーと呼ばれるアカミミガメの仲間です。

本(亜)種はアカミミガメの一亜種という位置づけが一般的でありましたがアカミミガメの分類は混沌としており、本(亜)種もチュウベイクジャクガメTrachemys venusta の一亜種T. v. grayi とされる方が一般的になっているようです。

他亜種や他種との違いは各甲板にある眼状斑を形作る明色のリングが黄色く細くなることで、これは四肢や頭部のラインでも同じことが言えるようです。ただし、これらの斑紋の特徴は成長すると消えてしまいます。しかし、本亜種は非常に大きくなることで区別できます。

現地では雨季を中心に繁殖を行うようで、メスは10-20個ほどの卵を産みます。他亜種と比較して卵は著しく細長く45×16mmで、およそ90日程度で孵化に至ります。

その他の生態等はミシシッピアカミミガメの項を参照下さい。

流通量は、それほど多くはありませんが、EXPO便などで美しい仔ガメがコンスタントに流通し始めているようです。この手のマニアックなスライダーとしては高価ではありませんが、非常に大きくなるので、それなりの覚悟が必要そうです。

ダメだ...やっぱりスライダーは難しい。耳が赤くないミドリガメにしか見えません。ゴメンナサイ。

ミシシッピアカミミガメと同様に特定外来生物法で「要注意外来生物」として指定されています。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • グアテマラを中心とした中米の一部にのみ分布
  • アカミミガメの亜種あるいはチュウベイクジャクガメの亜種
  • 背甲や四肢、頭部の明色ラインが細いことが特徴
  • 非常に大きくなるらしい
  • 一部でコンスタントに流通している
  • 大きくなること以外は飼育は楽
 

グアテマラクジャクガメの飼育方法

飼育容器
大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。

温度
25℃を下回らない程度に保温。夜間は20~21℃。ホットスポットは30℃

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
特に必要なし

容器内レイアウト
幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は20~30cm程度の水深の水場と完全に乾燥した陸地


配合飼料で良い

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に
  • 比較的丈夫で飼育しやすい
  • やや低温に弱いと言われている
  • など
※「分類」「飼育の基本情報」は「クリーパーNo.36・37・38」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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