今回は、久しぶりに両爬関係グッズのレビュー記事であります。
で、そのグッズとは...そう、近頃巷で話題にあがる、ちょっと気になる爬虫類孵卵専用床材「ハッチライト」です。
ハッチライト |
今回はメーカーさんのご厚意で、試供用にいただけたので時期もドンピシャ、いやちょっと遅かったんですけど、とにかく使ってみました!!
爬虫類の孵卵用床材
爬虫類の孵卵用床材に関しては、コチラの記事に書きましたので、詳しくは省きますが、とにかく重視したいのは「保湿」と「通気」です。「通気」に関しては、ある程度の粒径を持った素材を使うことにより、床材の中に空隙が生まれて、それが通気を確保しますが、「保湿」に関しては床材に水分を持たせることによりコントロールを行うことになります。
この水分のコントロールを重視して作られたものが、今回の「ハッチライト」です。
特徴
ハッチライト。大きめの粒はたぶんパーライトか?小さい粒子はゲル状のような気がする |
とにかく、その最大の特徴は、あらかじめ水分を吸収させてある状態になっているところです。
こうすることによって、孵卵に最適な湿度を最初から保つことができるいうのがウリです。
さらに、アメリカで「数多くのブリーダーがテストを繰り返し、やっと認められた製品(説明書より)」であり、多くのヤモリ類、パイソン、ナミヘビなどで実績を残したようです。
で、実際に
とにかく、ハッチライトにどれくらいの実力があるのか、現在も私のところでは一部のナミヘビ卵で試しています。まだ、この記事を書いている現在では孵化にいたっていないのですが、とにかくそのウリである「保水性」を確認してみました。
開封直後の水分チェック。水分の存在を示すピンク色になっている |
職業柄、こういうのは実際に試してみないと、ということで水分の存在の確認に使われる「塩化コバルト紙」を使ってみました。
塩化コバルト紙は、理科の実験でお馴染みの水分検出試験紙です。
水分がない時は「青色」で、水分が少しでもあると「ピンク色」になります。
まず開封したばかりのハッチライトをひとつまみとって、塩化コバルト紙の上でつぶすと、確かに塩化コバルト紙は水分の存在を示すピンク色になりました。
さらに、今度は開封してから三週間、実際に孵卵に使っているハッチライトを、もっとも水分が失われやすい表層からとりだして、同じように塩化コバルト紙の上でつぶしてみました。
三週間後の水分チェック。水分の存在を示すピンク色になっている |
さすがに、開封したてほどではありませんが、確かにピンク色に発色することが確認できました。つまり開封後、三週間経ってもハッチライトは、水分を保持していることが確認できました。
ただし、ヘビなら2ヶ月ほどはかかりますので、今後の動向に注目ですが。
使い方
以下は、パッケージの袋に書いてある使用法の抜粋です。1.袋を開ける
2.孵化容器に最低で5cmの深さになるようにハッチライトを入れる。どんなに少なくとも、卵の下にハッチライトが4cmの厚さがあるように卵を置く
3.フタを閉めた状態で、卵からフタまでの間が4cmの距離を確保する。また容器の壁から卵までも2.5cmの距離をとる
4.週に一度程度、容器のフタを開けて卵の確認と確認を行う以外はなるべくフタを開けないようにする
5.水分不足で卵がへこんでしまったら、30mlほどの水を孵化容器のすみに注いで水分補給する。水分は全体に行き渡る
6.一度使ったハッチライトは、二度使用しない
7.余ったハッチライトはジッパー付きの袋やタッパーなど密閉性の高い容器に入れて保存する
結論
ハッチライトでサキシマスジオの孵化に挑戦 |
ただし、現実に保湿は行われていて、卵は発生を続けているようですので、悪くはないようです。
宣伝にあるように、アメリカの多くのブリーダーが「良し」としているのならば、それを信じて期待は持てそうです。
何よりも「専用床材」というものが存在する、というのはうれしいことですし、何となく安心できます。
で、お値段なのですが908g入りで3,400円。これを高いと見るか、安いと見るか。
今回の初輸入で、メーカーさんは日本の多くのショップやブリーダーに提供したようですので、その結果が評判になって、今後の売れ行きを左右することでしょう。
来シーズンは、ぜひみなさんも試してみて下さい!!
ハッチライトをお買い求めになりたい方はお近くのペットショップ、爬虫類ショップ、熱帯魚ショップなどでご購入下さい。
メーカー希望小売価格 3,400円
【お問い合わせ先】
愛知県名古屋市昭和区広見町2-21-1 SEYM TAKIKO 4F
HatchRite Japan
TEL: 052-881-3355
【日本総輸入元】
(有)トップクリエイト
愛知県名古屋市瑞穂区中山町2-17
<公式サイト>
ハッチライト
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