ヤマビタイヘラオヤモリの基本情報
画像提供:Endless Zone
学 名:Uroplatus sikorae別 名:-英 名:Mossy Leaftail Gecko, Southern Flat-tail Gecko分 布:マダガスカル東北部全 長:最大19cm
マダガスカルを特徴づけるヤモリのグループであるヘラオヤモリ属Uroplatus の代表とも言える種類です。
ヘラオヤモリ属は11-12種が知られており、どの種も樹上性で巧みな擬態をすることで知られています。本種は以下の2亜種に分けられていて口の中の色で見分けられるということですが、よくわかりませんでしたー。
- Uroplatus sikorae sikorae ・・・基亜種。口の中が赤いらしい
- Uroplatus sikorae sameiti ・・・口の中が黒いらしい。基亜種に比べやや乾燥気味の環境を好むらしい
主に湿度の高い熱帯雨林に生息しており、樹幹で生活しています。
繁殖生態は卵生で、1クラッチで1cm程度の大きさの卵を2個産みます。通常は枯れ葉の下など土の中などに産むようですが、木の枝などにくっつけることもあるようです。2-3週間おきに合計6-8個の卵を産むとされています。卵は2-3ヶ月で孵化し、TSD(温度性決定)も知られているようです。
飼育して楽しい生き物かどうかはわかりませんが、とにかくこの擬態はスゴイです。子どもの頃からこういった変わった生き物たちに関心を持っている私ですから、いろいろな生き物が、周囲の環境に擬態している写真は結構見ていましたので、普通の人が感心するような写真なんかは全然大したことないと思っていました。しかし、そんな私でも本種のようなヘラオヤモリの仲間が木の幹などでじっとしている写真なんかを見ると、マジでよーく見て探さないといけない、なんてくらいスゴイです。
あまり大きくならず、比較的飼育しやすい種類のようで、日本で最も人気があるヘラオヤモリと言われています。
残念ながら、いつでも流通しているという感じではなく、ときどきドバっと流通したりしていますので、飼育してみたい方はチャンスを逃さないようにしないといけません!
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
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ヤマビタイヘラオヤモリの飼育方法
飼育容器45-60cm程度の通気性の良いケースを使う
温度
どちらかというとあまり高温は良くないという情報もあるため、冬のみ25℃程度に加温するくらいが良いと思われる。海外サイトでは26℃以下で飼育することを推奨している
照明
特に必要なし
床材
ヤシガラ土やピートモスなどをクッション代わりと湿度保持のために敷いた方がよい
容器内レイアウト
多湿を好むため保湿を兼ねた大きな水入れが必要。シェルターと止まり木が必要。コルクバークを立てかけるとそれを兼ねることができる
餌
コオロギなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須
基本的な世話
いわゆる多湿系樹上性ヤモリの飼育方法
- 立体活動ができるようにする
- 乾燥すると容易に脱皮不全に陥るため、大型の水容器にエアレーションをして湿度を高めるような工夫をする
- 動きは非常にゆっくり
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