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撮影協力:WILD MONSTER(於:九州レプタイルフェスタ) |
カリフォルニアイモリ
学 名:Taricha torosa別 名:コーストレンジイモリ英 名:California Newt分 布:アメリカ合衆国カリフォルニア州全 長:12.5-20cm カリフォルニア州に生息する非常にイモリらしいイモリです。
分布域により以下の2亜種に分けられています。しかし、分布域が異なる以外は形態的差異もほとんどないようです。
- Taricha torosa torosa Coastal Range Newt・・・沿岸部の分布域
- T. t. sierrae Sierra Newt・・・シエラネバダ山脈の西側斜面の分布域
- サンディエゴの個体群は皮膚がイボ状になるためT. t. klauberi とされて別亜種とされたこともある
写真の個体は亜種まではよくわからないのですが、おそらく基亜種と思われます。腹部が明るいオレンジ色で背面は明黄褐色から暗褐色をしていて、一見すると日本のアカハライモリやシリケンイモリなどにも似ています。もちろん池や沼などの湿地周辺に生息していますが、やや乾燥した森林などで陸上生活をしています。繁殖期は12月から翌3月までで、水場に集まり行われます。卵は寒天状の卵嚢に包まれており、一つの卵嚢の中には直径1.9-2.8mmの卵が7-30個ほど入っています。卵は14-52日ほどで孵化して幼生生活に移行します。その年の夏から初秋にかけて変態して上陸することが知られています。
陸上生活では主にミミズや陸生の巻き貝などを食べています。
本種は日本のイモリと同じように皮膚からフグと同じテトラドトキシンという毒を分泌することが知られており幼生や卵嚢にも含まれています。そのため特に卵や幼生の天敵である小魚やザリガニなども産卵場所では見られないそうです。一方でコモンガータースネークThamnophis sirtalis は本種の天敵として知られており、毒に対する耐性を持っていることが知られています。
明るいオレンジ色の落ち着いた体色が、何とも魅力的なイモリです。地味と言えば地味なんですが。皮膚から分泌される毒のことさえ注意しておけば飼育もしやすくアメリカでもペットとして流通することが多いようです。ただし実際には生息地であるカリフォルニア州では保護の対象になっています。
ダメ。カリフォルニアイモリの魅力を見いだすことができませんでした...ゴメンナサイ。色の薄いシリケンイモリにしか見えません...赤っ恥をかかない程度の知識- 文字通りカリフォルニア州のイモリ
- かなり大きくなる
- 2亜種がある
- 飼育はしやすい
- フグ毒と同じテトラドトキシンを分泌して身を守っている
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 通常は30から45cm程度のガラス水槽やプラケースでいいが、必ずしっかりとフタができるものを使う |
温度 | 特に低温を維持する必要はない。夏場は通気性などを確保することで過度の高温にならないようにする。冬場も特に保温の必要はない |
照明 | 特に必要なし |
床材 | 焼き赤玉土・水苔・ヤシガラ土・腐葉土など湿度を維持できる素材 |
容器内レイアウト | 体を浸せる水容器とシェルターを設置する。陸地は乾き気味でよい |
餌 | コオロギ・ミールワーム・ハニーワームなどの昆虫。週に2-3回、1回に頭と同じサイズの餌を1-2個与えるくらい |
基本的な世話 | いわゆる有尾類の飼育方法皮膚病に注意餌の食わせすぎに注意する餌はピンセットで与える10cm程度の個体は上陸直後の個体であるから広い水場を用意して多湿環境で飼育するなど※「飼育の基本情報」は「ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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