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マレースジオ
学 名:Elaphe taeniurus ridleyi ※2002年から新しい学名としてOrthriophis taeniura ridleyi も使われている別 名:ケーブラット、リドレイ、ドウクツスジオ英 名:Cave Rat Snake分 布:タイ南部、マレーシア全 長:180-220cm 飼育下では260cm以上になっている
ビューティスネークの名前で海外でも人気の高いアジアの大型のナミヘビであるスジオナメラの1亜種です。特に本亜種は、他の亜種とまったく異なる雰囲気を持っており、最も美しいとされることが多いです。
本亜種は主に洞窟に生息しコウモリを食べていると言われていて、そのため白っぽい体色をしています。体は全体的に乳白色ですが、頭部にはメタリックのブルーが発色し、胴体の前半部はほぼ無斑で、うっすらとオレンジ色に染まります。胴体の後半から尾の先端まで太い黒色のラインが走り、それにはさまれるように背中線は乳白色から淡黄色になり、幽玄的な前半部と対照的に体色に強いメリハリを作っています。
マレーシアのキャメロン高原の個体群は、さらに非常に鮮やかな黄色を発色することが特徴になっていて、本亜種の中でも別格の扱いになっています。
※その他のスジオナメラ一般の生態や情報はタイリクスジオの項を参考にして下さい。
国内の繁殖記録では交尾後40-50日くらいで産卵を行い、8-20卵を産みます。卵は30℃前後で90日前後で孵化します。孵化後の幼蛇の成長は早く、1年で1m程度に成長します。
やや性格は荒いというか興奮しやすい面がありますが、慣れればそれほど扱いに困るヘビではありません。
大変人気が高く、少数ながら国内CBが流通することがありますが、比較的高価です。幼蛇の頃から雰囲気はあるのですが、胴体の前半部に細かい斑紋があるためやや地味です。しかし、大切に飼育することで斑紋が無くなっていき独特の美しさになる成長ぶりには目を見張るものがあります。
残念ながらスジオナメラは全亜種が特定外来生物法によって輸入する際に申請し政府による判定を受けなければいけない「未判定外来生物」に指定されていますので、今後WCの流通はあり得ません。欲しいと思っている方はブリーダーズイベントなどで見つけたら、即買いであることは間違いありません。赤っ恥をかかない程度の知識- スジオナメラの1亜種
- 流通は少ない
- やや高価
- 気性は荒い個体が多い
- 飼育自体は容易
- 飼育してみると言われるほど高温に弱くはない
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | ヘビの大きさに合わせフタがしっかりとできるプラケースや衣装ケースなど。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。 |
温度 | 特に保温の必要はない。 |
照明 | 特に必要なし |
床材 | ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう。 |
容器内レイアウト | 体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。 |
餌 | マウスに餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい。マウスに餌付きにくい場合はヒヨコやウズラを使う |
基本的な世話 | いわゆるナミヘビの飼育方法ですが、その他に脱皮前に湿度が低すぎると脱皮不全になりやすいので、大きめの水入れが必要※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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