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ワーレンギャリワスプは半地中性のトカゲ! 飼育はしやすい⁉

今回は、ワーレンギャリワスプの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ワーレンギャリワスプは、アンギストカゲ科のトカゲです。食性は昆虫類を中心にした肉食。森林を中心に生息しており、林床の土中に潜って生活をしている半地中性のトカゲです。

執筆者:星野 一三雄

ワーレンギャリワスプの基本情報

ワーレンギャリワスプの基本情報と飼育方法

写真提供:レプタイルストア ガラパゴス

ワーレンギャリワスプ
学 名Celestus warreni 別 名:ハイチアンギャリワスプ英 名:Giant Hispaniolan Galliwasp分 布:ドミニカ、ハイチ全長:35-40cm前後

一見、スキンク科のような形態のトカゲですがアンギストカゲ科のトカゲです。アンギストカゲ科はアシナシトカゲに代表されるグループですが、本種のように四肢があるものも非常に多く属しています。

ギャリワスプは中米に生息するCelestus 属とDiploglossus 属のトカゲたちの総称です。一般に胴体と尾が細長く四肢がやや短い形態であることが共通しています。

本種が属するCelestus 属はカリブ海周辺に広く分布し30種程度が知られています。ただし、どの種もよく似ているため流通してもロカリティがわからなければ確証できません。

形態は見ての通りで、特別な特徴はありませんが、鱗にキールが目立ち、背面にライン状になっています。

森林を中心に生息しており、林床の土中に潜って生活をしている半地中性のトカゲです。

食性は昆虫類を中心にした肉食です。

繁殖形態は卵生で、欧米ではCB化もされているようです。

本種のような比較的大きなギャリワスプは現地では激減しており、野生の個体が流通することは非常にまれです。減少している理由は開発による生息環境の減少が主な理由ですが、深刻な問題としてマングース、イヌ、ネコによる補食圧が指摘されています。

先述したように、比較的大型のギャリワスプは国内で流通することはほとんどありませんのでマイナーでありますが、流通しても比較的高価で飼う機会はほとんどありません。性格はかなり荒く扱いにくいのですが、それ以外は比較的飼育は容易なようです。

いや、しかし本当に知見が少ないのですよ。ネット上ではほとんど情報が得られませんでした...で、こうやって何もわからないまま野生から姿を消してしまうんでしょうか?

赤っ恥をかかない程度の知識
  • ギャリワスプはカリブ海周辺の島に生息するアンギストカゲの仲間
  • かなり大きい
  • 現地では激減している
  • 卵生
  • 欧米ではCB化されている
  • あまり国内では流通しない
  • 飼育しやすい
  • どちらかというと多湿系
 

ワーレンギャリワスプの飼育方法

飼育容器
60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの

温度
ケージの下にフィルムヒーターを敷き、夜間は光のでない保温球を利用した方がよい

照明
やや弱めの爬虫類用蛍光灯を使う

床材
ヤシガラ土などの保湿性がある素材。潜れるように厚めに敷く

容器内レイアウト
大きめの水容器を設置する


昆虫類で良い。馴れればピンクマウスなども食べるらしい

基本的な世話
湿潤系トカゲの飼育に準ずる

※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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