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トウブクビワトカゲ"Aqua Flame"……基本情報と飼育方法

今回は、トウブクビワトカゲ"Aqua Flame"の基本情報と飼育方法をご紹介いたします。こちらは北アメリカの乾燥した地域に生息するイグアナの仲間であるクビワトカゲCrotaphytus collarisの基亜種です。照明や床材はどうしたら良いのでしょうか。

執筆者:星野 一三雄

トウブクビワトカゲ"Aqua Flame"の基本情報

トウブクビワトカゲ"Aqua Flame"……基本情報と飼育方法

撮影協力:Dragon Head(於:九州レプタイルフェスタ)

トウブクビワトカゲ"Aqua Flame"
学 名Crotaphytus collaris collaris別 名:クビワトカゲ,アクアフレイム,Mountain Boomers英 名:Eastern Collared Lizard分 布:アメリカ合衆国(テキサス州周辺、北はミズーリ州あたりまで)全長:35cmくらいまで

北アメリカの乾燥した地域に生息するイグアナの仲間であるクビワトカゲCrotaphytus collarisの基亜種です。

体色には変異が多いのですが、この写真の個体のように特に雄の青色が濃い個体は「アクアフレイム」と呼ばれ、交配などをすすめて固定化されはじめているようです。雌の体色は雄より地味で褐色をしています。

生息環境は山地の乾燥した岩場で、巣穴を掘って暮らしています。食性はほぼ完全な肉食で、主に昆虫類を食べていますが、ときどき他種のトカゲなどを食っているようです。

4~6月にかけて繁殖行動を行い、7月あたりに2~11個の卵を産みます。卵は30℃で2ヶ月ほどで孵化します。

大きさも手頃で、広く飼育されており繁殖法まで含めて情報が多いので、飼育を勧めることができる種類といえますし、こんなキレイなタイプまでコンスタントに入手可能というのもうれしいトカゲです。

写真がしょぼいんですが、実は野生の個体もかなり青いのがいるらしいんです。やはり偉大なり日光。
 

トウブクビワトカゲ"Aqua Flame"の飼育方法

飼育容器
90cmクラス以上の水槽など。特に通気性を良くする。跳躍力があるので網のフタなどを使う。

温度
ホットスポット部は38℃前後、低温部は28~30℃。夜間は19~20℃にする。昼夜の温度差を付ける。

照明
紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。

床材
爬虫類用の砂漠の砂など。巣穴を掘るので黒土や鹿沼土などもよい。

容器内レイアウト
流木や平たい岩などでホットスポットとシェルターを作る。水入れは設置する。


昆虫食

基本的な世話
乾燥系トカゲの飼育に準ずる
  • カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
  • 通気性を確保できるケージを使う
  • 冬期に10~12℃で8週間ほどクーリングすると繁殖の誘発ができるらしい。
  • 餌を食べてもやせてしまう場合はホットスポットのワット数を上げたり、WCの場合は寄生虫の可能性を疑う。
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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