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ノーザンリーフテールゲッコーは大型の樹上性ヤモリ! 基本情報は?

今回は、ノーザンリーフテールゲッコーの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ノーザンリーフテールゲッコーは、オーストラリアの熱帯雨林にのみ生息する大型の樹上性ヤモリです。夜間しか観察できない生き物なので、よほど慣れていないと難しい、スゴイ生き物です。

執筆者:星野 一三雄

ノーザンリーフテールゲッコーの基本情報

ノーザンリーフテールゲッコーの基本情報と飼育方法

ノーザンリーフテールゲッコーの基本情報と飼育方法

ノーザンリーフテールゲッコー
学 名Saltuarius cornutus 別 名:-英 名:Northern Leaf-Tailed Gecko分 布:オーストラリア(クイーンズランド州)全 長:20cm前後 頭胴長14cm

オーストラリアの熱帯雨林にのみ生息する大型の樹上性ヤモリです。

リーフテールゲッコーの名前からもわかるように、枯れ葉のような特異な形の尾を持ち、体の模様や皮膚のヒダやトゲなどで巧みに樹皮に擬態をしており、マダガスカルのヘラオヤモリとよく比較されます。

オーストラリアには本種のような特異な形態の樹上性ヤモリの種類が多く、分類もハッキリしていません。シドニーなどの南部でよく見られるサウザンリーフテールゲッコーPhyllurus platurus と同属とされてPhyllurus cornutus とされることも多いようですが、近年は近似種の他4種とともにSaltuarius 属とされているようです。

写真の個体のように地色が明灰色から褐色で、暗褐色の幾何学的斑紋が入りますが、微妙な濃淡と全身に発達する皮弁や棘状の鱗、そして何より幅が広く木の葉のような形の大きな尾が特徴です。ただし写真の個体は再生尾であるようで、オリジナルの場合は楕円形に近く先端が細長く突出しています。さらに尾の周囲は小さなトゲが規則正しく並んでいます。

樹上生活者ですが、指下薄板(いわゆる『吸盤』)はなくそれほど立体的な活動はしないようです。

熱帯雨林に生息し、昼間は木のうろや樹皮の下、岩の割れ目などに姿を隠していますが、夜になると姿を現し、木の幹やコケが多い岩で頭部を下にした姿勢で貼り付いて餌を待ち伏せています。

卵生で、11月に卵殻が軟らかい卵を2卵生んだ記録があります。

オーストラリアの生き物ですので、基本的に流通することはなくアメリカやEUでのCB個体がごくわずかに、そして非常に高価に流通することがあります。特異な形態で非常に人気がありますが、ほぼ幻のヤモリといっても良いでしょう。

オーストラリアで実物を見たのですが、とにかくデカイ。何と言ってもオーストラリア最大のヤモリ(重量ではオニタマオヤモリに譲る)ですから。それと、この保護色というか擬態です。夜間しか観察できない生き物ですから、よほど慣れていないと見つけることは非常に難しいでしょう。スゴイ生き物です。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • クイーンズランド州にしかいない
  • 他にも種類がある
  • 長さならオーストラリア最大のヤモリ
  • まず流通しない。流通したとしても非常に高価

 

別角度 頭部アップ
別角度から 頭部
画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます

 

ノーザンリーフテールゲッコーの飼育方法

飼育容器
45-60cm程度の通気性の良いケースを使う

温度
どちらかというとあまり高温は良くないという情報もあるため、冬のみ25℃程度に加温するくらいが良いと思われる

照明
特に必要なし

床材
特に必要なし

容器内レイアウト
多湿を好むため保湿を兼ねた大きな水入れが必要。シェルターと止まり木が必要。コルクバークを立てかけるとそれを兼ねることができる


コオロギなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる多湿系樹上性ヤモリの飼育方法
  • 立体活動ができるようにする
  • 乾燥すると容易に脱皮不全に陥るため、大型の水容器にエアレーションをして湿度を高めるような工夫をする
  • 動きは非常にゆっくり
など ※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。

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