ビルマニシキヘビの基本情報
ビルマニシキヘビの基本情報と飼育方法
学 名:Python molurus bivittatus別 名:バーミーズパイソン英 名:Burmese Python ,Asiatic Rock Python分 布:カンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、中国南部全 長:平均3-4m 最大 6m(飼育下で8.23mの記録がある)
日本で動物園などの施設で最もよく目にする大型のニシキヘビです。
インドニシキヘビPython molurus の亜種で、基亜種Python molurus molurus とは、頭部のV字型の斑紋が明瞭であることなどで区別できます。また基亜種P. m. molurus はCITES Iであるため流通することはありません。
明褐色地に黒い縁取りのあるオリーブ色がかった大きめのブロッチが多数不規則に入るのがノーマル個体の斑紋パターンです。また頭部にはV字型の斑紋があり先端まで明瞭であることが特徴となっています。一方、より複雑な斑紋パターンである「ラビリンス」、斑紋が少ない「パターンレス」など、さまざまな変異個体も品種として殖やされています。
基本的に熱帯雨林に生息していますが、比較的乾燥した草原などでも見られるようです。昼行性で地表生活をしていますが木に登ったり水面を泳いでいる姿も観察されます。
さまざまな哺乳類や鳥類を食べており、食べることができるのならばかなり大型の動物も餌にします。これまでも人間が食べられてしまった例もあります。
卵生で、飼育下では3月から4月にかけて産卵が行われています。20-50個程度、多いときには100個を越える卵を産みます。メス親は産卵後、卵を抱いて保護し、筋肉を痙攣させることで発生する体温で卵の成長を促すことが知られています。
およそ2ヶ月で40-60cmほどの幼蛇が孵化します。
非常に大型になり、人間に対して十分な殺傷能力を持つ、危険なヘビであることは間違いありません。しかし動物園や各種イベントなどで「ふれあいショー」みたいなところで首に巻いて写真撮影などに使われていることからわかるように、比較的温和な性質で扱いやすいヘビとも言えます。
これまでは「全長の最大は6m」と言われていましたが、2005年のギネスブックにはアメリカのイリノイ州にあるサーペントサファリパークという施設の個体が8.23mで体重182.76 kgということで掲載されているようです。
産卵数も多いことからアルビノを含めたCBが多く流通して入手も容易ではあります。
2mくらいまでの個体ならば私も首に巻いて写真撮ったりした事があるので、良いヘビだなーって思うんですが、やはり最大級の個体なんかを見ると、日本あたりで普通にペットとして飼育するのはやっぱり無理があるような気もします。正直言って。何にしても日本で最も一般の方がイメージする「ニシキヘビ」であることは間違いありません。
動物愛護法による「特定(危険)動物」に指定されており、飼育に際しては都道府県知事の許可が必要です。CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
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ビルマニシキヘビの飼育方法
飼育容器サイズに合わせて衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う。しかし最終的には部屋一つ分程度の大きさの飼育施設が必要特定動物に指定されているので、施行規則に則った飼育施設が必要です。
温度
低温に弱いため30℃前後に保温する。ホットスポットの設置などによってケージ内に温度の勾配を作る
照明
ホットスポットのみ
床材
新聞紙やクッキングペーパーで良い
容器内レイアウト
とぐろを巻いて全身が入る大きめの水容器を設置する。シェルターはあった方がよい
餌
大きさに合わせたマウス・ラット・ウサギ・ニワトリなどを使う。冷凍を解凍したものでよい
基本的な世話
- 水は毎日交換する
- 絶対に脱走させない
- など
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