TOP>水生ガメ>イシガメ科>ギアナアシポチヤマガメギアナアシポチヤマガメ
学 名:Rhinoclemmys punctularia punctularia別 名:ギアナヤマガメ、カイエンヌヤマガメ英 名:Eastern Spot-legged Turtle, Guianan Spot-legged Turtle分 布:南米北部(ベネズエラ東部、トリニダード島および仏領ギアナからブラジル北東部のアマゾン川流域)甲 長:最大24.5cmイシガメ科の中で、なぜか南米に分布する唯一の属アメリカヤマガメRhinoclemmys 属の一種・アシポチヤマガメRhinoclemmys punctularia の基亜種です。
アシポチヤマガメは南米の北部に分布する半陸生のカメですが、一応3ないし2亜種に分けられています。
- ギアナアシポチヤマガメRhinoclemmys punctularia punctularia・・・基亜種
- オリノコアシポチヤマガメR. p. flammigera ・・・ベネズエラ南部に分布
- カンムリヤマガメ(マラカイボヤマガメ)R. p. diademata ・・・コロンビア東部とベネズエラ北東部に分布。ただし最近はR. diademata として別種の場合が多い
各亜種は後頭部の明色斑紋の形で見分けられ、特に本亜種は「V」字型、オリノコ亜種は放射状の形をしています。背甲はドーム状で背中線にキールがやや発達します。特に成体ではほとんど背甲の色は黒色ですが、幼体時は黄褐色などの明色の放射状の斑紋が各甲板に見られます。四肢には名前の由来になっている黒色の小さな斑点が散在しています。頭部は背面は黒色ですが非常に目立つ赤からオレンジ色の「V」字型のストライプと頚部に同じ色のスポットが1対見られるのが普通です。またまぶたにもスポットがあります。
森林からサバンナまでの川や池など広い環境で見られます。水辺で日光浴をする姿も見られますが、草原や林床などを歩き回り、やや水生傾向が強いヤマガメと言えます。食性はやや植物食性が強い雑食性で、さまざまな植物から土壌生物まで食べています。
一年中繁殖行動が見られ、1クラッチで卵径52-75×30-37mmの卵1-2個を数回産むことが知られています。
あまり日本では人気があるとは言えないアメリカヤマガメの仲間たちですが、大きさも手頃で少なくとも頭部の模様などは美しいですから、もっと人気が出てもいいんじゃないかなー、っていつも思います。ただ、何となくですがペアとかで入荷することが少ないような気もしたりして、そういう流通量の少なさがイマイチ人気が出にくい原因なのかもしれません。本種は、そんな流通量が少ないアメリカヤマガメの中でもさらに流通しない種ですから人気が出るとかそういう以前の問題です。
しかし、それにしても「アシポチ」って...カワイイ名前です。なお、別名の「カイエンヌ」というのはフランス領ギニアの県都(仏領ギニアはフランスの海外県であるため)カイエンヌCayenneのことです。赤っ恥をかかない程度の知識- いわゆる新大陸に分布する唯一のイシガメ科の仲間
- やや水性傾向が強いヤマガメ
- 日本での流通量は少ない
- 2ないし3亜種に分けられている
- 別亜種とは頭部の斑紋の形で見分けられる
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。 |
温度 | 温度の22~27℃程度が適温。高温部は27~30℃程度まで。冬は保温が必要 |
照明 | 高温の照明を嫌うため爬虫類用の紫外線入り蛍光灯を用いる |
床材(底砂) | 保湿性のある素材を厚めに敷く |
容器内レイアウト | 水生傾向が強いため水場を広めにとる |
餌 | 植物食傾向が強い雑食。配合飼料も食う
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基本的な世話 | いわゆる半水生ガメの飼育法ポイントは低温には弱いので特に低温期は保温が必要やや酸性に水質を傾けた方がいいという情報もあるなど※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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