TOP>ヘビ>>ボア・パイソン>エメラルドツリーボアエメラルドツリーボア
学 名:Corallus caninus別 名:-英 名:Emerald Tree Boa分 布:南米のアマゾン川流域(ブラジル、フランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア)全 長:1.8-2m 最大3m(アマゾンベイスン)アマゾンを代表する緑色のボアです。
亜種はありませんが、地域による色彩の変異などが多く、少なくともホビーの世界では区別されて扱われている場合が多いです。写真の個体は「アマゾン・ベイスンAmazon basin(アマゾン盆地産であるため)」と呼ばれる個体です。
基本的に体色は背面から側面にかけてあざやかな緑色で上下の顎から腹部は黄色みがかったクリーム色をしています。ロカリティによっては白い斑がはいるもの、暗色のブロッチが入るもの、キャリコ模様のもの、まったく無斑のものなどさまざまです。写真のアマゾン・ベイスンは背中線に明瞭な白いラインが走り、三角形の斑がラインに沿って配置される特徴的なタイプです。
幼蛇は全身が赤褐色や黄色である場合がほとんどですが、まれに成体と同様の全身グリーンの個体も見られるようです。
これらの形態的な特徴や生態などは、東南アジアのグリーンパイソンにそっくりで、収斂進化(異なった系統の生き物が似たような形態を獲得して進化すること)の例として知られています。グリーンパイソンとは、口の周辺の感熱器官(ピット)の配置で区別できます。つまりグリーンパイソンのピットは上顎の先端部と前方および下顎の後部にあり、本種は上顎の全体にピットがあります。下の写真でご確認下さい。頭部の比較
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生活環境は熱帯雨林で、完全に樹上性でめったに地面に下りてくることがないようです。上の写真のように木の枝に独特のとぐろを巻いてじっとしています。主に樹上の鳥類や小動物、トカゲなどを餌にしていますが、グリーンパイソンのように尾で餌をおびき寄せる行動(ルアリング)を行うかどうかは知られていないようです。
胎生で交尾後130-150日後くらいに30cmほどの幼蛇を最大で20匹程度出産します。
グリーンパイソン同様に欧米を中心に国内でも人気が高い種ではありますが、グリーンパイソン以上に神経質で飼育が難しいヘビです。特に気も荒い個体が多く、牙が大きいので咬まれるとヒドイ目に遭います。そのため流通量がグリーンパイソンに比べて少ないため、より高価です。
しかし、見れば見るほどグリーンパイソンと似てますよね。普通の方たちだったら見分けは絶対につかないでしょう。こういうのを見るたびに、自然ってスゴイ、って改めて感激します。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- 南米のアマゾン川流域を代表するヘビ
- アマゾンベイスンは「アマゾン盆地(Amazon basin)」のロカリティ名
- グリーンパイソンよりも飼育しにくく高価
- 荒い性質の個体が多く、牙も大きい
- 胎生
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 樹上性のレイアウトをする必要があるので床面積よりも高さと通気性を重視する |
温度 | いつもとぐろを巻いている止まり木の高さの背面にシートヒーターを貼り付ける。それ以外にホットスポットを32℃くらいにし、その他の場所は最低26℃程度に。夜間は24~27℃程度に保温する |
照明 | ホットスポットのみ |
床材 | 幼蛇の頃はやや多湿を好むので水苔などを敷くと良いが、成長したら何でも良い |
容器内レイアウト | ケース内に水平に設置した止まり木が必要。できればケースの側面にネジ等で固定した方がよい。全身が入り倒されない大きさの水容器を設置する |
餌 | 大きさに合わせたマウス・ラット。冷凍を解凍したものでよい。マウスを食わない場合はウズラやトカゲから餌付ける |
基本的な世話 | 1日1回霧吹きを行い湿度を上げる幼体時はやや高温多湿にする水は毎日交換する大きすぎる餌による吐き戻しに注意するなど※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび「大蛇世界(マリン企画)」を参考にしました。 |
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