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コガネオオトカゲ

お待たせしているモニターもようやく第3弾!今回は美種・コガネオオトカゲです!

執筆者:星野 一三雄

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コガネオオトカゲ
写真提供:レプタイルストア ガラパゴス

コガネオオトカゲ

学 名Varanus melinus
別 名:イエロー(ゴールデンヘッド)ヘッドモニター
英 名:Quince Monitor,Yellow Monitor
分 布:インドネシアのオビ島
全 長:90cm程度 最大120cm

1997年と比較的最近に新種記載された美しいモニターです。本種や、よく知られたコバルトツリーモニターなどのようにインドネシアには、これからも新種のモニターが記載される可能性が高くモニターマニアを喜ばせています。

写真の個体は、まだ幼い個体ですので、頭部がオレンジ色をしている以外は、とりたてて特徴的な形態はしていません。しかし成長に伴い頭部から全身にかけて鮮やかな黄色になっていきます。また背中に黄色地に暗色の細かい網目状の模様が入ることが多く、非常に美しくなります。マングローブモニターEuprepiosaurus亜属に属していることからもわかるように、比較的スレンダーな体型と長い尾を持っています。

熱帯雨林に生息しており、体型から樹上性が強いと思われていますが、それほどでもなく地表性に近い生活をしているようです。

自然下での生態は、あまりよくわかっていませんが、飼育下では、1mほどのメス個体が9-12卵を産んだ記録があり卵径は70×30mm程度だったそうです。

CB化が進んでいて、コンスタントに流通するという意見と、流通している幼体はすべて現地でのFH(ファームハッチつまり持ち込み腹)であり、飼育下での繁殖は非常に難しい、という意見に分かれています。

流量に変動が大きく、価格も高値不安定ですが、大きさもモニターにしては手頃で美しく、温和で人慣れしやすいという性格から、飼育にとても向いているモニターと言えます。ただし、非常に分布が狭いので新種記載された直後にCITES Iへの記載提案がされた種でもあります。それを肝に銘じて大切に飼育していきたいモニターでしょう。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

 

飼育の基本情報:
飼育容器: 底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。立体活動も行うので高さも十分に。さらに通気性も重要。
温度: 基本は26℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。
照明: 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材: ヤシガラ土など、多少湿度を保持できる素材を厚めに敷く。
容器内レイアウト: 止まり木になるような太めの枝を一本だけ斜めに立てかける。水にはあまり入らないので、水容器は小さめでよい。
餌: コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。栄養添加剤は必須。
基本的な世話: オオトカゲ類の飼育に準ずる
多湿を好むので、定期的に霧吹きをする。


※「飼育の基本情報」は「大蜥蜴世界(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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