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シナミズヘビの基本情報と飼育方法……代表的なミズヘビの一種!

今回は、シナミズヘビの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。シナミズヘビは、中国南部に生息する代表的なミズヘビです。体側に薄紅色のラインが走り思った以上に美しいヘビです。南米の大蛇・アナコンダに似ているため「ミニアナコンダ」などと呼ばれることもあります。

執筆者:星野 一三雄

シナミズヘビの基本情報

シナミズヘビの基本情報と飼育方法

撮影協力:爬虫類倶楽部(於:九州レプタイルフェスタ)

シナミズヘビ
学 名Enhydris chinensis別 名:-英 名:Chinese Watersnake, Chinese Rice Paddy Snake 分 布:中国南部(台湾、海南島)、ベトナム北部全 長:40-60cm

中国南部に生息する代表的なミズヘビです。

写真ではわかりにくいのですが、体側に薄紅色のラインが走り思った以上に美しいヘビです。背面はオリーブ色から褐色で、不規則な暗黒色の斑点が散在します。アルビノやリューシスティックなどの色彩の変異個体も、比較的多く流通しています。体型はやや太短く、水棲ヘビの特徴でもある頭部上方に位置した目など、体色も相まって南米の大蛇・アナコンダに似ているため「ミニアナコンダ」などと呼ばれることもあります。

基本的にほぼ完全に水棲であると考えてよく、小さな川や池、沼地など流れがあまりないような水域で生活しています。食性はほぼ魚食性ですが、カエルなどの両生類も食っているようです。繁殖形態は胎生で子ヘビを3-17匹ほどを産むそうです。

中国では、食用のためにかなりの量が消費されているらしく、自国内だけでは需要に追いつかないためベトナムからも多く輸入しています。日本国内では、ミズヘビの仲間は一部のマニアにしか注目されていませんが、水質と脱走に注意すれば小型で餌の確保も楽ですし、もっと飼育されてCB化が進んでくれれば、と考えてしまいます。もともとは川魚好きの私ですから、水棲ヘビは大好きなんですよね...

※注意!・・・危険なヘビではありませんが、後牙類であり毒があります。長い時間咬ませたりすると毒が入ります。取扱には十分に注意をしましょう。
 

シナミズヘビの飼育方法

飼育容器
45-60cmクラスのガラス水槽。ただしきちんとフタができるようにする。大きめのプラケでも良いが、水槽の壁面が傷つきやすいため観賞用としては適さない。

温度
観賞魚用のヒーターとサーモスタットで27℃程度に保温。

照明
レイアウト用の水草のために観賞魚用の蛍光灯が必要。陸地に上がることもあるようなのでホットスポットがあるとなお良い。

床材
水質に影響を及ぼさない砂利。サンゴ砂は使ってはいけない。

容器内レイアウト
底砂を厚めに敷き、水草と流木でレイアウトして投げ込み式フィルターで水質を管理する。流木は一部を水上に出して陸地にする。


餌用の金魚やメダカ、カエル。給餌頻度は2日おき程度。一週間で10匹程度食わせる。

基本的な世話
観賞魚の飼育方法
  • 水質は酸性に傾ける
  • 水中から出すと暴れて咬むので注意する
  • 脱走させない
  • 水道水などの新しい水は使わない
  • 皮膚病にならないようにする
  • など
※解説と「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ(誠文堂新光社)」「ビバリウムガイドNo33(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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