"シルバー"トランスペコスラットスネークの基本情報
"シルバー"トランスペコスラットスネークの基本情報と飼育方法
学 名:Bogertophis subocularis別 名:サバクナメラ英 名:"Silver" Trans-Pecos Ratsnake分 布:アメリカ合衆国南西部(テキサス州、ニューメキシコ州)、メキシコ(チワワ州、デュランゴ州)全 長:90-140cm 最大170cm程度
サバクナメラとも呼ばれる、コントラストがハッキリとした斑紋が上品で美しいラットスネークの1種です。写真の個体は、アザンティック(黄色色素欠乏)と思われる色彩変異の「シルバー」と呼ばれているタイプです。北アメリカ南西部のやや乾燥した地帯に分布しているのですが、1990年にアメリカ国内とメキシコに広く分布する個体群をBogertophis subocularis subocularis 、メキシコのデュランゴ州の一部に生息する個体群をB. s. amplinotus として2亜種に分けるようになりました。一般に流通するのはCB個体が多いため、おそらく基亜種であるB. s. subocularisであると思われます。
ノーマル個体は黄色からオリーブ色地に褐色の「H」型のブロッチが多数入っており、それが体側でつながって、いわゆる「モトレー」柄になっています。斑紋はコントラストがハッキリとしている個体が多く上品で印象を受けます。また目が大きいことも特徴になっています。ここに紹介したアザンティックの「シルバー」の他に、褐色が薄い(ハイポ?)「ブロンド」も流通します。
生息する環境は乾燥した岩場や林などで、昼間は巣穴や岩の割れ目などに隠れており、夜間に餌を求めて徘徊しています。食性は広くトカゲなどの爬虫類から小鳥やコウモリなどまで食っています。
5月末から6月にかけて交尾を行い7月から9月に11卵ほどを産卵します。卵は3ヶ月ほどで孵化し、30cmほどの幼蛇が生まれます。
個体数が少ないわけではないようなのですが、夜行性が強いためか、現地ではそれほど一般的なヘビではなく、流通量も人気の割には少ない方です。
比較的、温和な性質で飼育もしやすいのですが流通量は他のアメリカンラットスネークに比べて少ないため、やや高価なヘビと言えます。なお名前の「トランスペコスTrans-Pecos」はテキサス州の「ペコス川の西部地方」を指し「テキサス州の西部」と同義に使われる言葉だそうです。気になっていたんだよねー。スッキリ。
"シルバー"トランスペコスラットスネークの飼育方法
飼育容器フタがしっかりとできるプラケース。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。成体は活動的なので大きめのケースを使う。
温度
特に保温の必要はない。
照明
特に必要なし(爬虫類用の紫外線ランプ程度があるといいらしい)
床材
ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう。
容器内レイアウト
体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。
餌
マウスに餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
いわゆるナミヘビの飼育方法
- 脱皮前はそっとしておく
- シェルターは脱皮の時のとっかかりになるようなザラザラした素材
- など
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