関西の神社と寺

大阪、四天王寺の天井画
関西の各県には、奈良や京都に匹敵する古い歴史がある寺社が多く、優れた仏像が密集する地域もあります。また、西国三十三ヶ所に属する寺のほとんどがこの地域にあるため、遠方から訪れる人も多いです。

和歌山には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に属する高野山と熊野古道があり、これもまた、観光客に人気が高いです。

西国三十三ヶ所巡礼
和歌山の那智にある青岸渡寺に始まり、奈良、京都、大阪、和歌山、兵庫、滋賀など関西全体に点在する寺をめぐり、岐阜県の華厳寺で終わる巡礼コースです。はじまりは8世紀と古く、10世紀に花山法皇により再興されました。この花山法皇の千回忌に当たり、2008年から2010年まで、各札所が順次ご本尊を開帳しています。三十三ヶ所の寺のご本尊は多くが秘仏で、普段は直接拝むことができませんので、この機会に訪れる人も多いです。

大阪府のおすすめの神社と寺

四天王寺(大阪市天王寺区)
四天王寺は大阪市内にある聖徳太子の寺
6世紀末、推古元年に創建された日本最古級の寺。仏教を取り入れることに反対する物部守屋と、崇仏派の蘇我馬子の合戦の際、蘇我氏についた聖徳太子が形勢の不利を打開するために自ら四天王像を彫って祀ったのがはじまりです。

「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれる中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べて回廊で囲む形式は日本の寺院建築上最古のもので、朝鮮から伝来したものです。

住吉大社(大阪市住吉区)
古くは摂津の国の一宮(地域で一番格式が高い神社)とされた由緒ある神社。海上の安全を祈る神として、万葉集などにも記述が残っています。住吉造と呼ばれる独特の建築様式の御本殿(国宝)などの美しい建物が並び、古建築を見るのが好きな方は必見です。鳥居も住吉鳥居という他にはない形です。

大阪天満宮(大阪市北区)
天満宮や天神社は、無実の罪を着せられて九州の大宰府に流された菅原道真の霊を慰めるために建てられた神社で、全国にあります。道真の死後50年たってから、こちらの場所に七本の松が生え、金色の光を放ったことから、ここに天満宮が建てられました。毎年7月に行われる天神祭は千年を超える歴史と伝統があります。他の地方の天神社と同じく、梅花祭やうそ替え神事もあります。

今宮戎神社(大阪市浪速区)
創建は推古天皇の御世。四天王寺が建てられた際、同地西方の鎮護として建てられたということです。毎年1月10日に行われる十日戎で有名。「商売繁盛、笹持って来い」の掛け声とともに、一年の幸運を祈ります。普段の日はお参りする人は少ないが、この日は本殿になかなか近づけないほど大盛況。厳しい審査によって選ばれた福娘たちが、かわいい笑顔でご奉仕してくれます。

観心寺(河内長野市)
如意輪観音が祀られる観心寺
8世紀の初頭、役小角(修験道開祖)により創建されたとされる古刹。国宝に指定された如意輪観音像が有名で、毎年4月17、18日の開帳日には、全国から仏像マニアが集まります。河内地方は、古代には、難波の港から飛鳥へ向かう際の通り道であったこともあり、由緒が古く、優れた仏像のある寺が点在しています。

藤井寺市の葛井寺の本当に手が千本ある千手観音(国宝)も有名で、これは毎月18日の開帳です。