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アルダブラゾウガメ

久しぶりのリクガメです!第5弾は飼育できるリクガメの王者・アルダブラゾウガメの登場です!

執筆者:星野 一三雄

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アルダブラゾウガメ成体

アルダブラゾウガメ

学 名Geochelone gigantea
別 名:-
英 名:Aldabra Tortoise
分 布:セイシェル(アルダブラ諸島など)
甲 長:100cm 最大119cm

世界最大のリクガメであるガラパゴスゾウガメG.nigraに次いで、巨大になるゾウガメです。

幼体では背甲の色が褐色がかりますが、成長につれて黒一色になっていきます。他のリクガメとの見分け方も何もありませんが、鼻孔が他のリクガメと違い縦長であることが特徴です。

生息地の島では島内にまんべんなく生息しており、特別に好む環境というのはないようですが特に沿岸地域の開けた草原や低木帯で多く見られるようです。島内の気候はサバナ気候で11~4月のモンスーンによる雨期と5~10月の乾期があります。生息数はアルダブラ諸島全体で150,000頭ほどと見積もられているようです。

生息地であるアルダブラ諸島はセイシェルの西部にある世界最大の環礁の島々で陸地面積は175平方kmです。世界遺産にも登録された地であり、歴史的に見ても大航海時代にヨーロッパの探検家達から見向きもされなかったことが幸いして、ほとんど手つかずの自然が残っています。しかしサンゴ礁の島ですから標高が低く、万一2004年に起こったインド洋の大津波などが襲った場合、そこに生息しているアルダブラゾウガメに大きな被害が出ることを懸念する研究者もいます。

産卵は4回に分けられ計25個程度生み出されます。卵は30℃で90~117日程度(一説には200日)で孵化します。
 

高価ですが、飼育もしやすくアメリカ等からもCB個体が流通していますので非常に人気が高いリクガメです。しかしその大きさ、寿命から考えれば一般の家庭などで飼えないことは想像することが難しくありません。せめてアルダブラ諸島のことに思いを馳せながら飼育に臨んで欲しいリクガメです。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

アルダブラゾウガメ幼体
アルダブラゾウガメ幼体 撮影協力:ペポニ(於:九州レプタイルフェスタ)
飼育の基本情報
飼育容器 幼体は60~90cmクラスの水槽や衣装ケースなど。数年で屋外飼育。
温度 一般的なリクガメ飼育の通り。25~27℃を最低温度として、ホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る。
照明 紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など
床材 新聞紙
容器内レイアウト 水入れ、シェルターを常設する
植物食
基本的な世話
  • 幼体のうちは温度と湿度を高めに保つ
  • 低タンパクの餌でじっくりと成長させる
  • 25cm程度までは背甲が柔らかいので取り扱いに注意する
  • それ以外は一般のリクガメ飼育の通り
※「飼育の基本情報」は「AQUQRIUM SERIES ザ・リクガメ(誠文堂新光社)」を参考にしました。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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