CBやFH個体ならば基本的に餌付いているでしょうから、マウスやラットで何の問題もありません。餌の大きさの目安は他のヘビと同様、ヘビの頭部よりもやや大きいくらいを考えます。
ボールパイソンの場合は孵化直後のベビーでもファジーサイズのマウスを給餌できます。あとは成長を見て餌のサイズを変えていきます。
自然下では薄明薄暮が活動時間ですから、夕方などに給餌すればいいでしょう。給餌間隔は幼蛇の頃の成長期には週に2回ほど、成長にしたがって給餌頻度は少なくしても大丈夫です。
ポイントは大きめの餌を少ない回数与えることのようです。
またボールパイソンは孵化後2年目の冬から冬期の休眠をするようで半年近く餌を食わないリズムがあるようです。そのためにも夏から秋にかけてはしっかり食わせるようにしたいところです。
以前はボールパイソンと言えば「餌を食わない=拒食するヘビ」という認識が強かったのですが、その原因がどうやら
・WC個体が多かったこと
・季節による休眠期間が一般的に認識されていなかったこと
の二点だったようです。ですから、餌付いているCB個体を入手し、季節による彼らの生活のリズムを把握することによって拒食に悩まされることはないようです。
ただ初級者の方にときどきあるそうなのですが「給餌直後のハンドリング」はやめましょう。給餌後はゆっくりと静かに消化吸収するのがヘビの代謝ですので、給餌直後に触ったり脅かしたりすると、そのショックで餌を吐いてしまうことがあります。
ヘビは一回でも餌を吐く経験をした場合、そのまま餌を食わなくなってしまうことがあります。十分注意しましょう。
以上のように、いくつかのことに注意し、彼らの自然下での生活を理解して飼育すれば、決して昔のように「飼いにくいヘビ」とは言えなくなりました。
うまく飼育すれば寿命が30年ほどもあるようですし、おとなしくハンドリングも楽しめるわけですから、じっくりとお気に入りの個体を探して、長~く家族の一員として飼育をしていきたいヘビといえるでしょう。なんか、確かに顔つきなんかはちょっと哺乳類チックですからイヌとかネコとかみたいな付き合いができそうですよね。
ボールパイソン"フルストライプ"写真:メダカクラブ |
最後になりましたが、今回の記事はボールパイソンのCB化に日々尽力をされている「Bp・Supply」さんに全面的にご協力をいただきました。この場をお借りして、ご協力に対して深く感謝申し上げます。
<参考サイト>
Bp・Supply
exotic☆animals
<All Aboutリンク集>
ヘビのページ
ヘビの飼育
<All Aboutガイド記事>
コトハジメ直リン集
はじめてのヘビ飼育
やっぱ、ヘビでしょ
知ってる?「新動管法」