爬虫類・両生類/ヤモリ・イモリの飼い方

ハイナントカゲモドキを楽しむ!(3ページ目)

一時期のブームは過ぎ去った感のあるゴニですが、昨年の秋に登場したハイナンでブームが再燃です。今年はCBベビーにもたくさん出会えます!

執筆者:星野 一三雄

ハイナンの飼育

それではハイナンの飼育の仕方です。
・飼育容器
基本的にプラケで構いませんが、やはりここは床材にシェルターだけ、というような殺風景なビバリウムよりも生きた植物なども入れて自然を模したレイアウトで楽しみたいモノです。そのためには成体1ペアあるいはオス:メス=1:2のトリオで45cm水槽以上で楽しんでみましょう。
我が家のショボい飼育ケージ
ハイナンの飼育ケージ(レイアウトなし)


・フタ
レイアウトしなければフタは必要ありませんが、レイアウトした場合は脱走しますのでフタが必要です。植物やシェルターの高さと意外なジャンプ力を発揮して脱走を企てます。

・床材と湿度
基本的に彼らが好む湿度を保持できるものならなんでもいいでしょう。私はオビの頃から変わらずピートモスを使っています。成体を飼育するのならば産卵することも考慮して5cmくらいは敷きましょう。幼体ならば2~3cm程度でいいでしょう。
床材は最初にまんべんなく湿らせ、飼育を始めたら、表面が乾き始めたと思ったら水を注ぎ入れれば問題はありません。

・温度管理
フィルムヒーターを使って飼育容器の半面だけを保温するのがいいでしょう。
高温には強くありませんので、夏の間は床材の気化熱を利用するために通気性を確保し、風通しのよい場所に置けばクリアできます。

・照明
ハイナンを飼育するだけならば照明は必要ありません。しかし生きた植物などを入れてレイアウトするならばタイマーでコントロールして蛍光灯を使えばいいでしょう。

・インテリア
ケージ内には必ず飼育頭数+1個のシェルターを入れましょう。物怖じしない性格の分、ややアグレッシブで餌を奪い合ったりするときに頭にかみついたりします。また他個体の尻尾にかみつくこともあり、その場合は自切したりします。ですから、シェルターは多いほど彼らも住みやすくなります。
日本のゴニ達の生息環境を見ても隠れ家だらけの場所からあまり離れない生活を送っていますし。
また、なぜか彼らは妙に高い場所にのぼりたがります。夜中などにそーっと飼育容器内を覗き込んでみると、たいていは流木などの上にのぼって得意げにしている事が多いのです。ですから、流木など、形に変化があり、飼育容器内に高低の変化があるようにしてあげましょう。
水容器は常設し、水を切らさないようにします。

・餌
餌は基本的にコオロギで問題ありません。
成体ならばイエコの成虫、あるいはフタホシの成虫でもいいでしょう。
ベビーならばイエコのSSからSサイズ(1cm未満程度)がちょうどいいでしょう。
目安として一日置きに、1頭あたり3匹のコオロギを与えれば十分であると思います。与えてみて、翌日にコオロギが食い残されているようならば減らすといったコントロールをして下さい。
与えるときはコオロギの足を折って動きを制限し、必ず添加剤をダストします。

・世話
基本的に毎日の世話は
・給餌
・水の交換
・床材の湿度のチェック
くらいです。
彼らは糞をおおむね決まった場所にしますので、カビが生える前に取り除くのも大切な世話です。
床材は定期的に、表層部分のみを汚れと一緒にそぎ取るような感じでメンテナンスすれば十分でしょう。
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