さて、今回は「ゴニ」のおすすめですB
ゴニってなぁに?
両爬飼育にハマってすでに数年以上経過している方達ならば、「ゴニ」と言われてもだいたい見当がつくかもしれませんね。でも、本当にまだ1年や2年くらいしか経っていない方たちには、少し説明が必要でしょう。「ゴニ」とはGoniurosaurusつまりキョクトウトカゲモドキ属の愛称であります。
正直、私がこの世界にハマリ始めたのが1995年くらいですからまだまだ今でもペーペーなんですが、ちょうどその頃からキョクトウトカゲモドキの仲間は人気が出始めたのです。
ゴニの仲間たち
実を言うと、あんまりキョクトウトカゲモドキ属の分類に関しては紹介したくないんですよね。というのは、知らない方は、知らない方が絶対にいいと思うからです。自分で煽ってしまう記事を書きながら、こんなことを主張するのは矛盾するのですが、関心を持ってしまったら、どんどん欲しくなってしまうようなコレクション性のあるグループであるからです。
まだ国外産のキョクトウトカゲモドキはいいのですが、国内の種はすべて天然記念物に指定されてお閨Aさまざまな理由で激減して絶滅の危機に瀕しているからです。できれば国内の仲間たちのことは忘れて欲しいのです。
それに何より、分類は難しいです。まだまだ学名が変わることだってあり得ます。
しかし、この分類に関して考えるのも、またキョクトウトカゲモドキの楽しみ方の一つではありますので、頑張って頭に入れましょう。
キョクトウトカゲモドキは文字通り東アジアを中心に分布している地表性ヤモリの仲間です。現在は種として4種さらにその下にいくつかの亜種分けがされています。
まず中国東南部と海南島のゴマバラトカゲモドキGoniurosaurus luii。
ゴマバラトカゲモドキGoniurosaurus luii |
次にベトナム産のアシナガトカゲモドキG.araneus。
アシナガトカゲモドキGoniurosaurus araneus写真:幻想熱帯雨林 |
そして海南島がある中国とベトナムにまたがっているトンキン湾の島に分布するスベノドトカゲモドキG.lichtenfelderi。
以上3種が国外で確認されているキョクトウトカゲモドキです。なお以前「マーフィートカゲモドキ」というのが記載されていましたが、現在はスベノドトカゲモドキの亜種ベトナムトカゲモドキG.l.lichtenfelderiと同種(シノニム)ということで抹消されています。
そして日本では琉球列島で5亜種に分けられているクロイワトカゲモドキG.kuroiwae(全亜種天然記念物)が分布しているのです。
で、今回私がヨイショするのがスベノドトカゲモドキの亜種ハイナントカゲモドキG.l.hainanensisであります。
ハイナントカゲモドキG.l.hainanensis |