ヤドクガエルの魅力

これも今さら、言葉で語る必要もないでしょう。写真や実物を見ればその魅力はわかるはずです。

P.bicolor
Dendrobates azureus写真:幻想熱帯雨林








(1)美しい体色
ヤドクの魅力は何よりも、その美しい体色です。まさに「生きた宝石」です。こればかりは国産種オンリーの私も羨ましい限りです。特にコバルトブルーの種類は他の両爬では、なかなか見られない色ですから、ヤドク飼育者の特権とも言えます。

(2)小さな体
私みたいに、たくさんの種類を飼育するタイプの飼育者にとっては「小さい」ということは、それだけで魅力です。ケージも小さくてすむし、餌の量も少なくていいですから。

ところが、この小ささこそ私が今ひとつヤドクが興味の対象外であった理由の一つです。なぜなら、小さいと
・小さな餌の確保が大変
・万一の環境の激変に耐えられない
という面で心配があったからです。

それと、これはあえて正直に言ってしまいますが
・コストウェイトレシオ(体重あたりの価格)が高い
という貧乏根性もあります。つまり「こんな小さいのに、こんなに高いの!?これじゃ万一の時は...」なんて、どうしても考えちゃうんです。もちろん、その万一を無くす努力をするのが健全な飼育なんですけど、いろいろな友人から「数万円で購入したヤドクを数日で殺してしまった...もう、やめたい」なんて言葉を結構聞いていますから、ちょっと引いてしまいます。
D.ventrimaculatus
小型種Dendrobates ventrimaculatus写真:幻想熱帯雨林







でもよく考えてみたらヤドクの大きさって、一般的な種類なら、小さくても2cmくらい、大きいのでは6cmくらいということですから、国産のカエルで言えば、アマガエルの小さいのからタゴガエルくらいです。平均的に言えばアマガエルとかリュウキュウカジカくらいはあるわけですから、決して特別小さいカエルではありません。私だって5mmほどしかないヒキガエルの変態したての子ガエルをある程度の大きさにまで育てた経験があるわけですから。

というわけで体が小さいことはいくつかのことに注意してポジティブに考えれば、魅力になるわけです。

(3)レイアウトが楽しめる
ヤドクの飼育ではケージ(ビバリウム)内に生きた植物を多用して、熱帯雨林の再現をする飼育方法が一般的であり、最適でもあります。

D.lamasi
小型種Dendrobates lamasi写真:幻想熱帯雨林








基本的に観葉植物を使うことになりますが、照明を考え、美しくレイアウトを施したビバリウムを見れば癒されること間違いなしです。さらに霧を発生させたり、スコールを降らせたりすれば、今はやりのマイナスイオン効果(すいません。私、化学の教員のですのでマイナスイオン反対派です)まで得られちゃいます。まさにヒーリングであります。

以上、前半はヤドクの魅力について語ってみましたが、最後に一言。
ヤドクガエル科のカエルは全種類CITES IIに指定されていて、保護されていることを忘れないで下さい。もちろんそうでなくても大切に飼育していかなくてはいけないんですが。そんな美しくも貴重なカエルたちをCB化した、あまたの先人達の努力を忘れないようにしたいものです。

次回は、いよいよヤドクの飼育に迫ります。
ビバリウム完成
美しいビバリウム 写真:矢毒蛙のページ


<AAJリンク集>
カエルのページ
両生類の飼育
レイアウトfrom AAJ熱帯魚ガイドサイト

<AAJガイド記事>
はじめてのヤドクガエル・後編
かはずのこころにくさ...
コトハジメ直リン集
水草水槽のすすめfrom AAJ熱帯魚ガイドサイト

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。