さて、オーストラリア旅行記第二部であります。
いよいよ今回は「あの超大物」の登場であります。最後までお付き合いくださいね。
ここまでのあらすじはコチラ
▼二日目昼の部―いよいよ内陸部へ―
さて、いよいよ二日目です。
昨日は主に熱帯雨林でのフィールディングを試みたのですが、満足とは言いがたい成果でした。
「やっぱ、オーストラリアは乾燥地帯でしょ!!」
と言うことで、夕べは夜中の3時をまわってから寝たにもかかわらず、今朝は7時には起床です。軽くシャワーを浴びてから、ホテル内のカフェで朝食です。なんだかよくわからない数種類のメニューのバイキングでしたが、パンとジャムだけは豊富で、私的には満足。
ホテルのロビーには、リゾッチャブルな格好の日本人観光客たちがグレートバリアリーフ・ツアーへの迎えを待っているのですが、彼らの白い目を避けるようにしながらそそくさとでかい4WDのレンタカーで出発です。
◇悲しみのマリーバ
今日は、オーストラリアらしいブッシュと岩場を求めて内陸である西の方角へ向かいます。
やはりオーストラリアですからエリマキトカゲやモニター、夜ならば地表性のヤモリたちを見たいですから。そこで今日は、事前に入手しておいた情報から、最初の目的地をケアンズの西にあるマリーバの湿原保護区に決めました。ここは雨季の間は広い湿地帯になるのですが、その周辺はサバンナであり、ちょっとオアシスみたいな感じのところなのだそうです。
目的地までは2時間以上かかりますので、途中の景色を楽しみながら車を進めます。
ケアンズを出て30分もすると周りの景色は背の高いユーカリばかり目に付く、いかにもオーストラリアチックなものになりました。道路の横には大きなアリ塚がたくさん見られます。こんなアリ塚の上でバスキングするエリマキトカゲやモニターの姿を想像するだけでも楽しくなります。
巨大なアリ塚 |
途中に、いかにもそれっぽい岩場を発見。車を止めてしばし探索します。何種類かのスキンクを見かけますが、やはりバリバリにバスキングした後のスキンクなどは捕獲したり写真に撮影したりするのはほぼ不可能です。時間をここで食うわけにもいかないのでスキンクはあきらめて先を急ぎます。
さて、ダートのような道を進んでいくと目的地の保護区に到着しました。
しかしなんだか様子が変。小さなゲートがあり閉じているのです。看板があるので、頑張って読んでみると、要するに「10時に開く」と書いてあるようでした。時間は9時30分でしたので、少し待つことにします。
まだ時間は早いのですが、日は高く強烈な暑さです。周りにある背の高いユーカリの木には日本のカワセミとは比較にならない大きさのワライカワセミがとまっています。そんな風に景色を楽しんでいれば、時間なんてあっという間に過ぎていきます。
10時になりました。
でも様子が変です。誰もゲートを開けに来ません。
ふとゲートの横のブッシュに目を向けると、そこにも看板が。
「ようこそマリーバ湿原保護区へ!!
(中略)
素晴らしい自然を楽しんでください!!
ただし、雨季の間は立ち入りはできませんので、乾季の間に来てくださいね!!」
と。
え?今は3月だから…雨季じゃん。
おいおいそりゃねーだろ。苦労してここまで来たのに…
と言うわけで、最大の目的地に見事にふられてしまったのでした…