・モニター(オオトカゲ)類
オーストラリアを代表するのがオオトカゲでしょう。やはり大きいからか密輸出するのが難しいからでしょうか?
種数は多いのですが、人気は小型のドワーフモニターや大型種のオーストラリア固有の種でしょうか。
ドワーフモニターは15種ほど知られていますが、そのほとんどの種がオーストラリア固有ですから、高価な種が多いです。代表は小さくてかわいいストーリーVaranus storriが北部の乾燥地に広く分布し、比較的流通量が多いリッジテールV.acanthurusが北西部から中央にかけて広く分布しています。
一方、大型の種はオーストラリア最大のペレンティV.giganteusも美種レースV.variusも比較的広範囲に分布していますが、ほとんど流通に乗ることはありません。日本では幻のモニターといっても良いでしょう。
・フトアゴヒゲトカゲ
アガマの代表であり、もっともポピュラーなフトアゴヒゲトカゲPogona barbatusもオーストラリア固有種です。分布は意外に狭く東海岸沿いのみです。オーストラリア全域から見ればもっとも普通種というわけではありませんが、アメリカを中心に大量のCBが流通しています。
・その他のアガマ
エリマキトカゲChlamydosarus kingiiはオーストラリアでは北部に広く分布していますが、ニューギニア南部にも分布していますので、流通しているのはそちらと考えていいでしょう。
またウォータードラゴンということであまり注目されませんがヒガシウォータードラゴンPhysignathus howittiiは東海岸沿いのみの分布の種ですが、こちらもCBが流通します。
・ヤモリ類
オーストラリアのヤモリはイシヤモリ亜科の仲間になります。
地表性の高価種オニタマオヤモリNephrurus asperやナメハダタマオヤモリN.levisおよびアンダーウッディサウルスUnderwoodisarus miliiはそれぞれ北東部、西部から中央にかけて、南部に広く分布しています。ゆっくりとではありますが、CBの流通量が安定してきましたので、価格も一時期ほどではなくなりました。後は、これまで入ってこなかった近縁種が注目されるでしょう。
壁チョロ(?)の方ではハスオビビロードヤモリ(ベルベットゲッコー)Oedura castelnauiはCB化が進んでおり、各品種なども作出され始めて一般的になりつつあると言えるでしょう。ただし分布は狭く、オーストラリアでの普通種とは言い難いかもしれません。