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続・河鹿籠を楽しむ!! カジカの文学史(2ページ目)

日本が誇る世界最古の両生類飼育「河鹿籠を楽しむ!!」の続編です。今回は河鹿籠の歴史と私が実際に河鹿籠でカジカガエルを飼育してみての若干の補足をご紹介です。

執筆者:星野 一三雄

◇小泉八雲とカジカガエル
有名な小泉八雲も評論「蛙」の中で河鹿籠について触れています。
「河鹿は愛玩用に飼育もされ、東京あたりでは虫屋がこれを売っている。下に砂と小石を敷き。きれいな水をたたえ、草木などもあしらった水盤を置き、上は細い針金の網になっている、特殊な籠で飼われるのである。」
説明はいりませんよね?まさに私たちのイメージする河鹿籠の形そのままでしょう。

また、この評論の中で八雲は西洋人は両生類などを嫌うが日本人は愛好する、と言うことから西洋人と日本人の「自然と人間の結びつき」の違いに言及しています。
その通り。八雲が言うように日本人は自然にある「石」「虫」そして「蛙」「美しい」と感じているのです。まさに河鹿籠は日本人が世界に誇ることができる風流だったのです。

▼河鹿籠補足
さて、私も今年は河鹿籠を楽しむことにしました。
前回の記事を書いた直後に近くの沢でカジカガエルを採集する機会がありましたので、一夏だけ付き合ってもらうことにしました。
で、これまでに感じたことを以下に「河鹿籠を楽しむ!!」の補足として挙げておきましょう。
◇鳴かない
河鹿籠はカジカに鳴いてもらわなくては意味がありません。で、鳴かないカジカはどうすればいいのか?
二つの問題点が考えられます。
ひとつは「飼育される環境に慣れていない」こと。もう一つは「暑苦しい」ことです。
逆に言うとカジカガエルが鳴いてくれる環境やケージの設置場所を探せば、飼育も順調にいくと考えられますね。

◇給餌頻度と量
もともとカエルは代謝が高い方ではありませんので週に2から3回ほどの頻度でよいようです。給餌量はコオロギならば2から3匹程度で、屋外でガやバッタなどが採れたら与えてみましょう。

今回は、ちょっと趣を変えて「河鹿籠の文学史」みたいな内容の記事でしたが、こういう蘊蓄を知ってから飼育を楽しむのも一興ではないでしょうか。こんな両爬飼育だってありですよね。日本人なんですから。
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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