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愛護センターの「殺処分」方法を再考!(2ページ目)

現在約9割以上の自治体で行われている殺処分方法は炭酸ガスによるものです。安楽死という名の下に行われる殺処分は、果たしてすべての動物が「安楽」に逝けるのでしょうか?!

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

炭酸ガスだと、本当に安楽に逝けるの?

殺処分の方法
殺処分の方法

でも、もし殺処分施設が老朽化していたりして、適切な濃度を保った稼働ができなかったりしたらどうでしょう?

実際の殺処分現場を見た人の話によると、かなり長時間もがき苦しむ様子を見せる犬猫がいたりするとか。。。
このもがき苦しむように見えているのが、実際は昏睡状態に陥っているが無意識の肉体的な生理反応なのか、本当に断末魔の苦しみであるかは、その箱の中に入ったことがないので、誰にもわかりません。
※そこに至るまでの動物たちの「こころ」の悲しみ・喪失感を、人の感情で推し量ると、それこそ想像もできないほどの苦しみだろうけど…。

東京都の処理施設について調べてみると、設置されたのは昭和58年(1983年)ですでに26年間も稼働しているそうです。

ちなみに、昭和58年度の総取り扱い動物数は63,040頭、平成19年度の7,397頭と比べると、一度に大量処理できる機械が必要だったのですね。
この他の9割以上の地域でも炭酸ガスによる殺処分が行われている理由は、東京都と同じく一度に大量の殺処分を安価で安全に行える点だと思われますが、殺処分数が減ってきている現在も、炭酸ガスによる殺処分を続ける必要性があるのでしょうか?

環境省は、どこの施設も老朽化が進んでいることは念頭に置いているらしいので、もし今後施設の改善に乗り出すときは、炭酸ガス以外のもっと苦しみ方が少ない・早くに効果が現れる方法を、是非取り入れることを検討して頂きたい!です!

炭酸ガスは、すべての動物に「安楽」死ではない…

炭酸ガスによる殺処分は、文献によると「安楽」に近い死をもたらすことができるそうですが、実は子猫や高齢の猫にはそれが当てはまらないらしいです。

子猫や老猫は、酵素に対するヘモグロビンの親和性が高いため抵抗性を示し、死亡するまでに大人より時間を要するのが理由だと。

自分を守るために攻撃できる力のある大人の猫に麻酔薬を注射してから処理するのは難しいかも知れませんが、炭酸ガスに対する抵抗性が高く必要以上に苦しむ時間が長いのであれば、せめて子猫(子犬)/高齢個体には、炭酸ガスだけでなくもっと苦痛の少ない方法を選択して欲しいです。


元々は、どの子も生きるために生まれてきたのです。人間の都合で、愛護センターに持ち込まれて、人間の勝手で殺さなければいけないのであれば、せめてその方法は、国が定めた法律に則った『できる限りその動物に苦痛を与えない方法によって』行って頂きたい。

今『ジュルのしっぽ-猫日記-』さんが、『犬猫の殺処分方法再検討』を求める署名活動を行われています。
・犬猫の殺処分方法再検討の要望書
・関連ブログ「署名して下さった方々へ」
ジュルのしっぽ-猫日記-』の管理人さんが書かれているとおり、ひとりでも多くの声が集まれば、国を動かすこともできるかもしれません。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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