Abyさんちの長男くんと次男くん

アレルギーの問題

動物と同居していることがアレルギーやアトピーを増幅させると考えている人は多いかもしれませんが、幼いうちから動物が身近にいる子供の方がアレルギーを起こしにくいという近年の研究発表があります。

アレルギーとはご存じの通り、自分の身体の中で適応できない抗体反応です。
ネコのアレルゲンは「ネコのフケ」と「ネコの唾液」といわれています。よく毛があるからアレルギーになると誤解され、毛がないネコ、毛が短いネコの方がアレルギーになりにくいと思われる方がいらっしゃいますが、毛がないスフィンクスのようなネコでもフケは出ますので、アレルギー反応は起こります。まして、唾液に関しては防ぎようがありません。

実際に、ネコアレルギーの人はたくさんいらっしゃいますが、アレルゲンはネコだけではありません。一番多いアレルゲンは、ハウスダストだと云われていますので、ほこりの出にくい寝具に変える、カーペットをやめる、こまめに掃除を行う、空気清浄機を備え付ける、などネコ以外のアレルゲンとなるものを排除しておきましょう。

それでも、アレルギーを起こすかもしれないものすべてを排除することは不可能です。それよりも、少々のアレルゲンには対抗できる免疫=抵抗力を養ってアレルギーを巧くコントロールできるような子供を育てる方が、将来的にも有効ではないか?とガイドは思っています。

ハイハイ・立っちするようになってからの注意

赤ちゃんは何でも興味を示し、口に入れてそれを確かめようとします。
ネコのトイレや食餌のある場所に、赤ちゃんが入れないようにベビーフェンスなどを用意してください。
ネコのご飯を食べちゃった、は、まだ笑い話で済ませられるかもしれませんが、赤ちゃんには食べ物もネコのウンチも区別が付きませんので…・

また、赤ちゃんはかなり強い力で物をつかみます。握り拳を開かせるのが難しいほど握りしめることもあります。
側にいるネコは、シッポや耳を思いっきり捕まれる被害に遭うかもしれません。痛い目に遭ったネコは反射的に赤ちゃんを攻撃してしまう可能性があります。赤ちゃんとネコの位置関係には充分注意してください。

ネコが家族でいることの意義

ネコを撫でるだけで、心拍数や血圧が安定することはよく知られています。
妊娠中、つわりがひどくて苦しいときに、側に寄り添ってくれるネコに安らぎを感じる事ができるかもしれません。子育てが始まって、夜泣きに付き合って睡眠不足でフラフラになっても、ネコがいることで癒されるかもしれません。

やがて赤ちゃんに物心が付き始めた頃、身近にいる動物は人間だけでは教えることができない「優しさ」や「いたわり」を教えてくれるでしょう。
幼い子供に人間とは違う別の「いのち」の存在を肌で感じさせてあげてください。

悲しいことですが、ネコの寿命の方が人間より先に来てしまいます。
しかし、「いのち」の終わりがあること、そしてそれまでの間を一生懸命「いきる」ことを、その姿全身で示してくれるペットの存在は、何物にも代え難い教育となるでしょう。
人間よりも弱い動物がいることを知る機会があるだけで、弱いものに対する優しさが生まれるでしょう。
面倒をみてあげなければいけない存在がいることで、様々な事に責任感が生まれてくるでしょう。

妊娠・出産後にネコがいることをマイナスで考えないでください。
ネコがいても、衛生面や安全に気を遣った常識的な生活をおくっていれば問題となることは少ないのです。

ネコとの常識的な関係

妊娠が解る前から、ネコを清潔に保つことを生活習慣にしておきましょう。
ネコは完全室内飼いにして、寝床やトイレはいつも清潔に保ち、こまめにクシを使ってむだ毛を取り除き、爪を切るなどグルーミングの習慣をつけておきましょう。
また、常日頃からネコの健康状態をよく観察して、ワクチンや検便などを定期的に行いましょう。

ただし、どんなにネコを愛していても、ネコはネコ、と自覚を持って接し、ネコとキスをしたり、ハシで食べ物を与えたりなどの過度の愛情交換は避けましょう。
ネコに関することで何をするときも、最初に手を洗い、終わって次のことをする前にまた手を洗いましょう。

今現在、ネコとあなたが依存関係になってしまっている、という自覚があれば、ネコと距離を保つ時間を作りましょう。

ただ、妊娠中にどうしようもなく体調が悪くなったり、精神的に不安定になってネコとの生活が重荷に感じるようになったら、一時的にネコを預かってもらうか、別に責任を持って飼ってもらえる人を探して、ネコを託してください。ネコがいることで重荷に感じる飼い主との生活は、ネコにとっても大きなストレスでしょうから。。。

あるネコ飼いさんと赤ちゃんの経験談

彼女は最初1匹ネコを飼っていました。子供がなかなかできず、もう1匹ネコを飼い始めたところ、妊娠していることがわかりました。
妊娠が解って、本などを調べてみるとトキソプラズマなどの「妊婦さんとネコ」にとっては、怖い話ばかりが目に付きました。
すぐにトキソプラズマの検査を受けましたが陽性だったので、この問題はクリア。

トイレ掃除をこまめにし、部屋の掃除もいつも以上に丁寧にするように心がけて、無事出産。赤ちゃんが寝返りを打てるようになるまでは、ネコたちをその部屋に入れないようにしました。寝返りが打てるようになって、ネコたちとご対面させましたが、2匹とも添い寝をするほど素直に赤ちゃんを受け入れてくれました。

赤ちゃんがハイハイするようになってからは、ネコの食餌やトイレがある場所に赤ちゃんが行けないように、フェンス(ネコたちは行き来できる)をつけました。
5歳になった子供さんは、今ネコたちの食餌の用意やトイレ掃除の手伝いをしてくれるそうです。
そして、彼女には現在1歳になる下のお子さんもいらっしゃいます。

「私の場合は特に問題になることも特別に気を遣うこともなく、なんとなくそのまま。。。でうまくやってこられました。」
彼女とお子さん、ネコたちの自然体の関係が同居生活をうまく続けていく秘訣かもしれない、とガイドは思います。

それぞれの人に、その人の数だけ様々な立場や場面や環境の違いがあるでしょう。
妊娠・出産と一言ではまとめることができません。
すべての人が簡単にクリアできる問題ではないでしょうが、それでもネコを愛する気持ちと、周りの人たちに理解してもらおうと強い意志を持って当たれば、あなたと赤ちゃんとネコとの関係を維持することは可能だと思います。

妊娠したから、という理由だけで簡単にネコを手放さないでください。
まずは、できる限りのことをやってみて、それでもネコを飼い続けられないと判断したときは、必ずネコを次に託せる人を探してください。




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。