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自分でできる猫の健康診断(2ページ目)

日頃何気なく接している愛猫の健康状態について、ほんの少し気にかけてあげるだけで病気の早期発見ができる事があります。最低でもこの位の健康診断は常に気にかけてやりましょう。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

◆食欲

・摂取量について
猫は味にうるさい子も多く、気分屋な子もいるので、突然今まで食べていた餌を食べなくなる時があります。
一食食べなくても元気があるようなら、そんなに心配はいりませんが、お腹を空かせている筈なのに食べなかったり、餌を食べずにぐったりしているようなら一度お医者様へ連れて行った方がよいです。

また、猫は餌かどうかは「嗅覚」で区別しますので、鼻がつまっている場合も食べなくなる場合があります。あまり、食欲がないようでしたら、猫缶 や生利などを電子レンジで熱くならない程度に温めるか、湯煎などしてやると食いつきがよくなります。

・吐く、食べ物でないものを食べる
猫は体内でビタミンを作れない為、日光に当たった時に毛ににじんでくるビタミンを摂取するために毛を舐めます。その時に毛も一緒に飲み込んでしまう為、胃の中に毛の固まり(毛玉 )が出来てしまうので、それを吐く為に、草や、プラスティックの破片などをわざと飲み込む事があります。
猫が吐き戻す理由は、毛玉を吐く事が原因の事が多いのですが、吐瀉物を確認して、血が混じっていないか、毛玉 がないのに吐いていないかなどを確認してください。(食べすぎると、食べたものをそのまま吐き戻す事もありますし、子猫のいる母猫は子猫の離乳食として吐き戻す事もあります。)
毛玉を頻繁に吐き戻す子の場合には、市販の毛玉ケアと明記してある食餌を与えるのも一案です。

・水をがぶ飲みする
元々、エジプトが発祥の猫は、水をあまり必要としません。猫が大量 に水を飲む時には腎臓や膀胱などの疾患の疑いがあります。
尿の排泄量や色などを注意して見てください。

◆排泄
・便
下痢をしていないか、血便が出ていないかを確認します。
猫は、あまり便秘はしない動物ですが、比較的下痢はしやすいようです。下痢をしていても、元気があり、食欲もあるようなら半日程度絶食させてみてください。(水は与えてください)
血便は、便全体にマーブル状に血が混じる場合と、便の周りに血が付着している場合など色々なケースがありますので、血便が出たら、まずその便を持ってお医者様に相談してください。
何か硬いものを食べてしまって腸壁に傷がついて血便になる事もありますし、昨今では痔になる子もいるようです。

・尿
雄猫は性器が細い事から石が出来やすく、泌尿器系の病気になりやすい動物です。尿の回数や、トイレに入ってしゃがんでいるのにいつまでも出ない、苦しそうに鳴く、頻繁に粗相する、性器をよく舐めている、など見られたら、尿を採取してお医者様に相談してください。血尿が出た場合にも同じです。
膀胱炎は放っておくと腎臓にも影響しますし、糖尿病なども猫の場合には命取りになりかねません。
>>参考「F.U.S(Feline Urolgic Syndromu)
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