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自分でできる猫の健康診断

日頃何気なく接している愛猫の健康状態について、ほんの少し気にかけてあげるだけで病気の早期発見ができる事があります。最低でもこの位の健康診断は常に気にかけてやりましょう。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

記事:前ガイド戸松 佐恵美


猫ちゃんの病気は様々あり予防ができるものもあり発症したら止められない病気もありますが、人間と同じで早期発見すれば治療が叶う病気も少なくありません。
猫は具合が悪くても「頭が痛いの」などと言えませんので、年に一度は猫ドッグに入れてやれるといいのですが、なかなかそうもできない場合も多いでしょうから、 飼い主さんが普段から猫ちゃんの様子を見て、健康チェックをしてあげましょう。
◆全体

・熱が出てないか
熱が出るとぐったりしますし、平熱が高いので熱が出ているとかなり熱くなりますのですぐに分かります。体温を計りたい時には、肛門に体温計を刺して計りますが 下手をすると腸壁を傷つけてしまいかねませんので、慎重に行ってください。
猫の平熱は 37.5~38.5℃ですが、子猫の場合はこれより高い場合もありますし、年寄り猫さんの場合には低い場合もあります。普段から抱っこした時に平熱を感じておくようにしましょう。

また、発熱も心配ではありますが、猫の場合、体温が下がる方が深刻です。抱っこして冷たく感じたら、毛布などで保温してやり、すぐに病院へ連れて行ってください。

・体を触った時に痛がらないか
体を撫でたり抱っこした時に痛がる箇所がないか注意して観察しましょう。また、全身をくまなく撫でてやっているとしこりや腹水などを発見する事もありますので、普段からスキンシップを多くとるようにして、猫ちゃんの体に異変が起きていないか確認しましょう。

・頭を振ったり、よろけたりしていないか
頻繁に頭を振る時には、耳の奥が痒いなど異変が起きている証拠です。 歩く時によろけたり、突然倒れたり異常がないかも観察しましょう。

◆顔
・耳
時々、異臭がしないか匂いを嗅いでください。イヤな匂いがする場合にはダニなどが発生している可能性があります。
また、真っ黒な耳垢がこびりついている時がありますので、あまり奥まで突っ込まずに、目に見える範囲を綿棒などで優しくとってやってください。耳垢は外耳炎などの病気になった時にも発生しますが、病気になっている時には匂いや痒みを伴う事が多いので、耳垢がついているだけなら心配はいらないと思います。
耳垢がなく、匂いがしなくても、猫が頻繁に耳の中を後ろ足で掻くようなら、一度お医者様に診て頂いた方がよいと思います。

・目
瞬膜(眠くなると目頭に出現する)が出ていないか、前足で掻いたり何かに擦りつけたりしていないか、目ヤニが出ていないか、などを注意して見てください。 表面が白く見えるようなら重い病気の可能性がありますので、必ず医師の診断を受けてください。

・鼻
猫の鼻は適度に湿っているのが健康な状態です。
乾燥していたり、鼻水が出ていたりしないか観察してください。
また、猫の鼻血は怪我だけとは限らないので、鼻血を出していたら必ずお医者様に連れて行きましょう。

・口
よだれを出していないか、異臭がしないか、口の中で赤く炎症を起こしているところがないか観察します。
猫が口内炎になると慢性化して、最悪な場合には餌が食べられなくなり、衰弱死する事もあるので危険です。何を食べた後、くちゃくちゃと口を不自然に動かして痛がる様子がないかも確認してください。
また、呼吸に異常(苦しそうに浅く速く呼吸するなど)が見られた場合には、すぐにお医者様連れて行ってください。

 

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