トルコのデザート
トルコのデザートは甘くて有名。バクラヴァを代表に、何を作っても、最後に砂糖シロップを上からかけるのが特徴ですが、不思議とトルコで食べるとこの甘さが病みつきになります。
■バクラヴァ
甘さが頭に響きます
トルコ菓子の王様。薄いパイ生地を何重も重ね、その間にくるみを砕いたものを順次挟んでいき、オーブンで焼いて上から砂糖シロップをたっぷりかけたもの。確かに激甘ですが、食後に一切れ食べると、不思議と幸せな気分になってしまう代物です。
■ドンドゥルマ
すでに日本でもおなじみ、伸びるアイスクリーム。カフラマンマラシュという地方が本場で、チューインガムのようによく伸びるためレストランではナイフとフォークで食されます。こんなによく伸びる原因は、ランの根を使ったサーレップという粉。路上で売っているドンドゥルマは売り子のおじさんのパフォーマンスが見ものです。
■キュネフェ
日本人にファンが多いキュネフェ
やはり甘くて有名なお菓子ですが、日本人でこれが好きな人は多いです。カダイフと呼ばれる細麺の束のような生地の中にキュネフェチーズを入れ、オーブンで焼いて上から砂糖シロップをかけたもの。アツアツの生地をさくっと切ると、中からチーズがトロリ……そこにやみつきになる日本人は多いでしょう。
■タウックギョーウス
焼き目が付くと、カザンディビ
ちょっと変わり種の甘味は、タウックギョーウス。鳥の胸肉が材料なのですが、そんなことは全く感じさせない、ミルキーなプリン的お菓子です。このプリン状のものを片面だけ天火で焼いて飴色の焼き目をつけるとカザンディビというお菓子になります。
トルコの飲み物
■アイラン
ケバブ屋のアイランはおいしい
トルコの肉料理のお供に飲むべきは、アイラン。これはヨーグルトを水と塩で割ったもので、聞くとなんとも味気のなさそうな一品ですが、肉料理によく合う上、だんだん病みつきになるおいしさです。
■チャイ
トルコに来て、何杯も飲むことになるのはチャイ。トルコに三日もいれば、誰もがチャイの虜になるでしょう! チャイは二段式のやかんで作られ、上の段にはチャイの葉とお湯を、下の段には沸騰したお湯を入れて、下から蒸します。このトルコのチャイ、まろやかな味が引き立つので、是非砂糖入りで飲んでください。
■トルココーヒー
トルココーヒーと、ジェズベ
チャイよりも歴史が深いトルコの飲み物と言えば、トルココーヒー。チャイに負けず劣らず、トルコ人の生活に欠かせない飲み物です。 トルココーヒーはフィルターを使わず、ジェズベと呼ばれるひしゃくのようなもので煮だして作られるので、上澄みだけを飲んで、沈殿したコーヒー粉は残しておきます。このため、レストランなどでははじめに砂糖の量も合わせて注文する必要が。サーデ(砂糖なし)、アズシェケルリ(少し甘い)、オルタシェケルリ(中程度に甘い)、チョックシェケルリ(とても甘い)という言葉で表します。日本人にはアズシェケルリでちょうどいいかも。
■ラク
別名、ライオンのミルク
トルコに来たら是非試すべきお酒は、ラク。葡萄またはナツメヤシを原料として作られているアルコール度45の強いお酒です。独特の香りを出すためにアニス草のエキスが入っており、元は無色透明ですが水を加えるとカルピスのように白く濁ります。トルコ人はこのラクを魚料理や果物と一緒にたしなむ事が多いです。
以上、トルコ料理の概要と、代表的なものをご紹介しました。これでもまだ書き足りないほど、種類が豊富なトルコ料理。旅行中も、是非色々な種類にチャレンジして「食」も思う存分堪能してくださいね!