世界三大料理、トルコ料理
最もポピュラーなトルコ料理はケバブ類
日本では最近ようやく市民権を得てきた感のあるトルコ料理ですが、実は世界三大料理に挙げられます。 元々、トルコ人はモンゴル高原北部に住んでいた遊牧民族。そこからイラン、アラビア半島を通って今の場所まで移動して来る過程で、様々な食文化を取り入れてきました。オスマントルコ帝国が今のイスタンブールに都を置いてからは、地中海、バルカン半島の食文化の影響も受けてきています。こうしてトルコの食文化は、中央アジア以来のトルコ民族の伝統、アラブやイランのイスラム文化、ヘレニズムと地中海の特徴が混ざり合って基礎を形作り、世界三大料理の一つに数えられるほどになったのです。
トルコ料理とは?
種類も豊富なメゼ
トルコ料理の中心は、なんといっても肉料理! 特にトルコでは羊の肉が新鮮で柔らか。ローストした肉料理を指すケバブ料理の中心的役割を果たします。イスラム教徒がほとんどの国なので豚肉はありません。
ズッキーニのドルマ
煮込み料理に多いのは、米とひき肉を、中をくりぬいた野菜に詰めたり、葉っぱで巻いたりして煮込んだドルマ料理。また、いんげん豆やひよこ豆を肉と煮込んだ豆料理も少なくありません。煮込み料理の多くがトマトで煮込まれており、ヨーグルトを添えて食べられるのが特徴。
主食はエクメッキと呼ばれるパン。これは、太くて短いフランスパンのような形をしていて、外はパリパリ中はもちもち! レストランではあらかじめテーブルに置いてあり、好きなだけ取ることができ、なくなったら補充までしてくれます。
トルコ料理を象徴するものに、メゼと呼ばれる前菜があります。ヨーグルトやチーズを使ったものから、オリーブオイルで作られた冷菜のメゼなど、素材のおいしさを生かしたものが多く、非常に美味! 特に魚料理レストランや居酒屋のメゼは種類の多さに定評があります。