プラズマ最高のコントラストと濃密な画質。
原点に戻って画質、音質、設置性のすべてを練磨した
9Gパネル搭載テレビ


パイオニアのテレビの特徴は、リピーターが目立って高いことです。一般的にテレビの使用年数は7~10年ですが、パイオニアの場合はその約半分の年数で、同じパイオニアの最新製品に買い換えるユーザーが多いのです。別にパイオニアのテレビの耐用年数が短いわけではなく、新型が出ると欲しくなるくらい、ユーザーが気に入っているからなのです。

パイオニアは来年から他社とプラズマパネルの共同開発・生産を始めます。パネルの生産連合は薄型テレビの世界全体が向かっている趨勢なので、パイオニアも例外でないというだけなのですが、ファンの心理からすれば後ろ髪を引かれるものがあります。

「ブラウン管に肩を並べるまで十年はかかる」と大メーカーが懐疑的だったプラズマテレビの画質を第一級にまで育て上げ、コモディティ化を潔しとせず大画面高画質にこだわり、他社が投げ出した壁掛けでも孤軍奮闘してきたのがパイオニアだからです。

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KRP-600Aを壁掛けした住宅の例。パイオニアは壁掛け、パーティション化といった薄型テレビのソリューションに専門部署を作って取り組んできた唯一のメーカーである


薄型テレビはいま、パイオニアが具体を描いたソリューション(設置術、インテリアとの一致、環境一体化)の時代をようやく迎えようとしています。その最中の決定ですので、パイオニアファンからすれば他人事に思われない(どこかの国の宰相のようには!?)というのが正直な思いなのです。

今年のパイオニアのテレビは、すべて自社単独開発最終世代の「9G」パネルを搭載しています。私の友人のパイオニアファンも、「3年前に買ったばかりだけど、やっぱり今度のテレビは買っておいた方がいいかな」とかソワソワしています。来年は来年できっと今年の製品を上回る優れたテレビを出してくるでしょうから、慌てる必要はないのですが、来年はオール自社開発でなくなるから、今年のうちに買っておこう、そう思わせるところがさすがパイオニアなのです。

そんなテレビメーカーが一体他にあるでしょうか? パイオニアファン、すべての薄型テレビウォッチャーのこうした熱い注目の中で登場した、「9G」パネルを搭載したパイオニアの新製品が、これから紹介するKRP-600A(60V型)とKRP-500A(50V型)です。

再びメディアレシーバーを分離、
ディスプレイと2ピース構造を選択した理由とは?


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KRP-500A 50V型地上、BS、110度(ダブル)チューナー内蔵CSデジタルフルハイビジョンテレビ。 希望小売価格 670,000(税込)


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KRP-600A 60V型地上、BS、110度(ダブル)チューナー内蔵CSデジタルフルハイビジョンテレビ。 希望小売価格 940,000(税込)


KRP-600AとKRP-500Aを見て多くの方が、意外の感に打たれたに違いありません。パイオニアは2003年のPDP-504HDからメディアレシーバーを一体化し、テレビとしてのパッケージングを志向しましたが、ディスプレイ部とチューナー部を分離したセパレート構造を再び採用しました。

その最大の理由は、薄型テレビが付加価値を求められるようになって、日立、シャープ、ソニーといった液晶陣営が「超薄型」モデルをラインナップに加え、「壁寄せ」コンセプトで薄型テレビの家庭内のソリューションを競い出したからです。

付加価値ビジネスの育ちにくい「製品大国」「流通大国」「情報大国」の日本で、本社内に住宅メーカーと連係したカスタムインスタレーションの専門部署を擁し、ソリューションに孤軍奮闘してきたパイオニアからすれば、「何をいまさら」という思いが強かったのではないでしょうか。パイオニアのテレビ担当部署は、「ユーザーは壁掛けに心が動かされるのであって、壁掛けに似たものには反応しない」と「壁寄せ」に冷ややかです。

KRP-600AとKRP-500Aはプラズマパネルを最薄部64mmと昨年の約半分にまで薄く、軽く(49.9kg/31.4kg)しました。ディスプレイ部とチューナー部の分離は、テーブルセッティング上のメリットはありませんが、壁掛けの場合、接続する外部機器が増えても両者間はHDMI一本のままで済みますので、新たに加わったケーブルを壁裏に再貫通させる手間が要りません。「本物の壁掛け」をいまこそ見せてやろうというパイオニアの気概が、2ピース構造を選んだというわけです。

次のページでは、KRP-600AとKRP-500Aに新たに盛り込まれた機能について紹介します