テレビ/テレビ関連情報

薄型テレビの画面解像度ってなに?(2ページ目)

これから薄型テレビを買う上で知っておきたい、カタログに必ず載っている言葉を解説していきます。最初はもっとも重要な画面解像度。ハイビジョンとフルハイビジョンの違いもここにあるのです。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

ハイビジョンとフルハイビジョンの違い

ここで分かりにくいのは一口に「ハイビジョン」といっても、実際はその中に数多くの画面解像度があることです。

深入りは避けますが、日本のHDTVであるハイビジョン(1920×1080)を、欧米始め諸外国の放送局の大半が採用せず、アメリカのATVの720pを代表に独自のHDTV規格を開発する道を選んだ結果、日本の電機メーカーは世界市場に対応するために、それらに対応するディスプレイを開発しました。

パソコン用のモニターディスプレイとの共用化もあわせて進み、いくつもの画面解像度の「高精細ディスプレイ」が生産されるようになった結果、ハイビジョン放送受信チューナーを搭載し垂直画素数650以上で映像を表示できれば、それらも「ハイビジョンテレビ」(JEITA)と認め日本で売ることが出来るようになりました。それらと区別して日本オリジナルのフル規格を「フルハイビジョン」と呼ぶわけです。

日本のデジタルテレビ放送の画質は、画素数1920×1080、または1440×1080のインターレース(飛び越し走査 注1)で送られてきます。画素数が1366×768あるいは1280×720の「ハイビジョンテレビ」で、1080iを表示する場合、画素数を約半分に減らす処理が行われます。それを「スケーリング」(注2)といいます。

一方、画素数が1920×1080以上の「フルハイビジョンテレビ」は、1080iをスケーリングすることなくそのまま表示が出来ます。テレビの画面サイズ選択の中にある「ドットバイドット(Dot by Dot)」がそれです。

現在市場に存在する薄型テレビは、液晶方式の場合、メーカーによっては画面サイズ32V以上から、一般には37V以上からフルハイビジョンの製品を買うことが出来ます。プラズマ方式の場合、パナソニックなら42Vから、それ以外の各社の場合、50V以上からフルハイビジョンを買うことが出来ます。

http://pro-aa.s3.amazonaws.com/aa/gm/article/6/7/9/3/4/th42pz800.jpg
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高画質放送の代表のBSデジタルにおいても、1440×1080で送信される場合が多いようですが、画面サイズが許せば、ハイビジョンのフル規格である1920×1080をそのまま表示できるフルハイビジョンテレビを購入されることをお薦めします。

最後にここまで解説したことをまとめておきます。
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