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垂直配置型の新サウンドシステムNIRO SSS(2ページ目)

薄型テレビがリビングに入って、後はオリンピックが始まるのを待つだけ。でも画竜点睛を欠いていませんか? 大画面にふさわしい広がりあるサウンドで楽しむために、シンプルなサラウンドを導入しましょう。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

トップとベース。二つの極小ユニットで
水平・垂直の立体音場を生み出す

スヘリカル サラウンド システムは、スヘリカル サラウンド トップスピーカー(6cmフルレンジコーン×2)、スヘリカル サラウンド ベーススピーカー(6cmフルレンジコーン×3)、サブウーファー(20cmコーン)、スヘリカルサラウンドアンプ(フルデジタルアンプ、RMS 30W×5、サブウーファー用RMS 50W)の4つのコンポーネントから成っています。

サラウンド トップスピーカーをテレビの上に、サラウンドベーススピーカーをテレビ真下に置きます。両者を固定するための各種のマウント、設置角度の調整の出来るスタンドが同梱されています。

nirot.jpg
テレビの上に固定するサラウンドトップスピーカー(LS+RS)。8cm(2.5インチ)コーン型フルレンジを2基内蔵する密閉型。写真は付属のマウントアダプターを使ってテレビに固定したもよう。他に壁掛け用のウォールマウントアダプター、天井固定用のシーリングマウントアダプターがちゃんと付属されている


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テレビの前においてフロントLRとセンター音声を担当するサラウンドベーススピーカー。一回り大きな9cm(3.5インチ)コーン型フルレンジを3基内蔵する密閉型。設置角度調整用スタンド、ウォールマウントアダプターが付属する


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20cm(8インチ)コーン型ドライバーを内蔵したサブウーファー


niroa.jpg
RMS 50W×5、サブウーファー用にRMS 30Wのデジタルアンプを内蔵したスヘリカル サラウンドアンプ。入力は光3、同軸1、アナログ2系統でHDMIには未対応。対応フォーマットは、ドルビーデジタル、DTS、AAC、ドルビープロロジック2。HDオーディオ(ドルビートゥルーHD、DTSマスターオーディオ)への対応は来年か


スヘリカル(spherical)は球体の意味で、NIROが世代を重ねて発展させてきた独自方式の立体音場が音源を上下方向に発展的に再配置したことにより、より高次の三次元性を得たことを意味しています。

5.1ch分の実音源を部屋の四隅と中央に置かなくてもサラウンド音場が得られるバーチャルサラウンドには様々な方式がありますが、最大主流派のドルビーバーチャルと同様に、スヘリカル サラウンド システムも、複数の音源から発せられた音が人間の左右の聴覚器官を通じて脳に到達する時間差と位相差を、電気的にコントロールして立体的な音場を生み出す、頭部伝達関数(HRTF)をベースにした方式です。

NIROの場合、ドルビーバーチャルとは異なるパラメーターを発見し、5個のドライバー(スピーカーユニット)の位置と角度による放射パターンを最適化したことで、前方配置だけで音が左右後方まで回り込む効果を得てきたわけですが、スヘリカル サラウンドでは上下分割配置を選択、現代の映画音響で重きを成すようになった「高さ方向の情報」の表現力も増しています。

前回紹介したヤマハYSP-3000は、横長のパネルにズラリと並んだ小径ドライバー5個一組が1チャンネルを受け持ち、指向性を持った音のビームを左右の壁に反射させてリスナーを包み込むサラウンド音場を生む方式でしたが、5個のスピーカーを上下にセパレートしたNIROは対照的なアプローチといえるでしょう。

バーチャルサラウンドに対して一部のストイックな評論家は「ギミック」と決め付けますが、コンセプトと技術を果敢に競い合ういま非常に注目の音響分野なのです。私は偏見を捨ててその音に真摯に耳を欹てるべきであると思うのです。種々の条件で効果の大小が考えられるヤマハに対して、環境依存性が少なく常に効果の一定したNIROという性格別けが出来そうです。

次のページでは、スヘリカル サラウンドシステムの試聴インプレションをお届けしましょう
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