今年も、年初にラスベガスで開催される「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」に行ってきました。今年もいろいろと興味深い製品が発表されていたので、そのなかでも面白い製品をご紹介します。

CES

もうすぐ50周年を迎えるCES


アナログのような未来自動車 トヨタ「KIKAI」

前年には、燃料電池自動車「MIRAI」を発表したトヨタですが、今年は「KIKAI」というコンセプトカーを発表展示していました。むき出しのメカニズムとシンプルさを持つ自動車ですが、あまりに奇抜なので、このまま市販されることはないのではないか?と思います。ただ、メカらしいシンプルな自動車は燃料電池、自動走行などの現在の先進的な自動車に対するアンチテーゼとして、人々の興味を引いていました。

KIKAI

コミカルなルックスのKIKAI


KIKAI2

メカニズムがむき出しなKIKAI


超軽量ノートパソコン NEC「LAVIE HYBRID ZERO」HZ-300

NECのノートPC「LAVIE HYBRID ZERO」シリーズとして、11.6インチの2in1モデルで約798gという超軽量化モデルが展示されていました。軽量モバイルノートを求めている人なら、これがどれだけ驚異的に軽いかがわかるのでは?

通常はキーボードとディスプレイの両方にバッテリを搭載しているのですが、オプションによってバッテリを搭載しないキーボードと組み合わせると、その重量はわずか約585gになります。もっとも、軽量化と引き換えにバッテリ駆動時間は短くなってしまうわけですが。

ノーマルキーボードモデルの場合の駆動時間は約10.3時間で、持ち運びには十分なバッテリー。モバイルノートPCとして大きく進化した端末です。

NEC

800gを切る超軽量ノートパソコン


NEC2

引っ張るだけで取り外せるディスプレイ


アウトドア向けスマートウォッチ カシオ「WSD-F10」

現在スマートウォッチには、家電メーカーだけでなくタグ・ホイヤーやフォッシルなども参入し、そのルックスにおいては普通のオシャレな腕時計並みになってきました。しかし、どれも基本的に同じような機能を搭載したもので、外観以外に差別ポイントがあまりないのが現状。新製品としてのインパクトが不足している感がなきにしもあらずです。

そんな中、カシオから「WSD-F10」という製品が登場しました。G-SHOCKのような耐衝撃性を持っていて、アウトドア向けのアプリやツールを搭載しているところがカシオらしい所です。

また、ディスプレイは珍しい2枚構成になっており、カラー液晶でAndroid Wearの情報を表示し、モノクロ液晶で時間だけの表示をすることができます。時計だけのモノクロ表示ではバッテリ駆動時間が1か月以上と、高い実用性を持ちます。

まさにG-SHOCKやPRO TREKのスマートウオッチ版とも言え、かなりのヒットになりそうです。

カシオ

アウトドア向けのスマートウオッチという新しいカテゴリ


DSD変換できるレコードプレイヤー ソニー「PS-HX500」

最近はハイレゾオーディオブームですが、一部の人は単純に音源を購入して聞くだけでなく、アナログオーディオからハイレゾに音を取り込んだり、レコードの音楽を楽しんだりしています。

そんな中、ソニーからレコードプレイヤー「PS-HX500」が発表されました。このレコードプレイヤーはアナログオーディオに接続し、レコード音楽を楽しむ以外に、パソコンを接続してレコードの音をDSD形式で取り込むことができます。DSD音源で発売されていない音を、レコードから自作することができるわけです。世界的にアナログレコードブームも盛り上がっているので、興味を持つ人も多いはず。

SONY

DSDデータが作れるレコードプレイヤー


超高画質なテレビ LG電子「LG SIGNATURE」

LG電子が新しく打ち上げたプレミアムブランドが「LG SIGNATURE」。このブランドを冠する製品にはテレビ、洗濯機、空気清浄機などがありますが、注目すべきはテレビでしょう。

プレミアムブランドであるだけあり、LG SIGNATUREのテレビは世界でも数少ない「DolbyVision」対応製品となっています。DolbyVisionはHDRの規格のなかでも、トップレベルに性能が求められます。現時点では北米メーカーのVISIOからしか発売されていません。まさにそこに参入する本機種はやはりプレミアムブランドのテレビといえます。なお、近くDolbyVisionに対応するNetflixも見られるので、早いうちに超高画質な映像を見ることができそうです。

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超高画質なテレビ「LG SIGNATURE」


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超プレミアムブランドLG SIGNATURE


おもしろい製品もあったが……2016年のCESを振返る

これまで紹介したようなおもしろい製品もありましたが、2016年のCESは全体的にいつものエキサイティングレベルに達していない印象でした。これはスマホも一段落し、ウェアラブルデバイスもちょっとマンネリ、4Kテレビも延長線上の進化となり、自動車関連も予想の範囲内という感じで、さまざまな大企業の製品が大きなインパクトを持つものではなかったためです。IoT関連では目新しいコンセプトの製品もあるのですが、製品としてどんなバリューがあるのか?が明確に見えにくい感じでした。様々な分野で革新が一段落し、やや過度期的な印象を受けた年でした。



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