テレビ/テレビ関連情報

薄型テレビの音のパートナー・ヤマハ

薄型テレビがリビングに入ったら、映画を心行くまで楽しみたいもの。それが「テレビ」か「映画」かをサウンドが大きく左右します。テレビ置き台とサラウンドが一体になったヤマハの新製品を紹介します。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

YSPは、テレビを映画に変える
一番シンプルで合理的なソリューション

新世代ディスクがブルーレイ方式に統一され、「さあ、これから薄型テレビでハイビジョンの映画ソフトを心おきなく楽しむぞ」とお考えの方もきっと多いことでしょう。これを機会に家庭で見る(聴く)映画の音についてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
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デジタルサウンドプロジェクター一体型ラックシステムを薄型テレビの置き台に使いさえすれば、後ろにスピーカーを置かなくても、映画らしいサウンドが楽しめる(写真はシリーズ最上位機種YSP-LC4000の設置例)


映画は映像のみによって成り立ってはいません。人間の五感の中で聴覚がもっとも鋭敏といわれています。これは、私たちの祖先が遠い石器時代に夜、洞窟で暮らしたことと関係が深いと考えられています。視覚では確認できない遠くの危険を一番早く報せるのが耳から伝わる情報というわけです。聴覚情報は環境の微妙な変化を教える、人間の本能にいちばん直結した情報なのです。

映画の音作り(サウンドデザインといいます)は、これを巧みに利用しています。今現在起きていることは映像で描き、起きつつあること、過去にあったこと、未来に待っている出来事を同時にサウンドが描きます。平安な家庭の情景に、次第に銃弾が飛び交う音がかぶさってくれば、戦場に赴く主人公の運命が直感的に理解できますね。

有限の映像情報に、現象全体を見渡すパースペクティブ(遠近法)をサウンドが付け加えるわけです。二時間前後の凝縮された映画の時間の中で、こうしてサウンドは映像と表現上の両輪をなしています。

映画館ではスクリーンの裏側に大型スピーカーが置かれ、観客席をぐるりと取り巻くように小型スピーカーが配置され、立体的な音場を作り出しています。映画の立体音声はDVDやブルーレイディスクにそっくり入っていますから、5.1チャンネルの装置をセットすれば、巧みに計算された映画のサウンドは、そのまま家庭で再現できるようになっています。

逆に、テレビのスピーカーの平板な音声では、「映像と両輪をなしている」映画のサウンドを十分に表現することができません。それはつまり、映画の美味しい部分をみすみす逃しているようなものなのです。かといって、マニアがやっているような、何台ものスピーカーに囲まれて暮らすのもちょっと、とお思いの方が多いのではないでしょうか。

生活のジャマにならず、薄型テレビで映画館のようなサウンドを楽しめるように考えられた合理的なシステムがヤマハの「デジタルサウンドプロジェクター」です。シンプルなワンピースのボディでリビングに立体音声を生み出し、しかも、テレビ台と一体化されていますので、カンタンに美しく設置ができます。

次のページでは、ヤマハのデジタルサウンドプロジェクターの新製品YSP-3000を紹介します。
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