まず、誰もが文句の付けようのない画質。
ただし、映像調整を経て本当の真価を発揮する
ガイド宅にやってきたTH-20LX70をダンボールから取り出すと、「超薄型」ばやりの昨今からすると厚く感じられます。液晶テレビの場合、画面サイズが小さくてもバックライトや電源を含めた奥行きは変らないので余計そう感じるのです。ガイド宅の2階仕事場に到着し、ダンボールを解いたTH-20LX70。セッティングは10分も掛からない。背後の日立P50-XR01が久し振りにとても大きく見えた瞬間です。こうして原稿を書いている間も愛着が湧いてBSデジタルを受信中 |
49.9W×41.3H×23.3D、質量7.5kgのTH-20LX70は非常にセッティングがしやすいテレビです。しかし、プライベートルームの窮屈な中に置かれることを想像すると、チルト機構が後方に最大8度、前傾が3度、左右のスイーベルが15度ずつというは少し物足りないのではないでしょうか。視聴した環境はあえて蛍光灯下としました。照度計でテレビ直上の照度は150ルクスです。
BSデジタルの受信性能は、NHK BS103の「風林火山」や野生生物ドキュメントを見ましたが、パナソニックのテレビだけあって、まず文句の付けようのない立派なものでした。
さて、私が想像するに、一般のエンドユーザーはテレビの画質調整はデフォールトの設定のどれかを選んで、そのままで済ませてしまう方が大半なのではないでしょうか。そう考えると、TH-20LX70は“ダイナミック”を除くその他のモードの標準設定が、今回視聴したごく一般的な環境ではやや暗く感じられました。
その理由は、「明るさオート」がオンの場合、画面の明るさを下げるからです。もちろん、これをオフにしバックライトをやや挙げると鮮鋭感豊かな非常にバランスのいい映像になります。私がBS103を見るために調整した結果が以下です。
■モード ユーザー
■バックライト 0
■ピクチャー 22
■黒レベル -7
■色の濃さ- 7
■色あい 1
■シャープネス -15
■液晶AI オフ
■色温度 中
■ビビッド オフ
■明るさオート オフ
■テクニカル オン
■エッジ補正 弱
■細部補正 弱
■輝度設定 弱
■黒伸張 9
■白文字補正 7
TH-20LX70の持ち味は、中画面ならではの画面密度の高さ(このサイズなら、フルハイビジョンは必要ありません。)と色再現の稠密な美しさ、何より、白のリッチな輝き感にあります。「風林火山」の諏訪の姫君の瞳の輝きには目を奪われたほど。
元来、鮮鋭感が豊かなのでシャープネスを下げていって柔らかい画を狙っていっても、もあまり鮮鋭感が落ちていかないのも特徴です。IPSらしく視野角依存性が少なく、斜め横や上下から見ても画面が白っちゃけず快適な視聴を楽しめます。この点はプライベートルームの有限な空間に置く上で大きな利点でしょう。
液晶テレビで必ず指摘される動画解像度については、正直言ってこのサイズの「水準」です。
テスト映像を入力した場合、IPSパネルがかなり踏ん張ってくれています。BS103のテレビ番組を見ていると俳優の動きにやや動画ボケを感じる瞬間があります。新製品のTH-20LX80においても120Hz駆動は未採用ですが、想像するに動画解像度については改善されているのではないでしょうか。
さて、「10万円以下で買える」液晶ハイビジョンテレビ、TH-20LX70は買いでしょうか?
ガイドはこの点については「太鼓判」です。テレビ一般についていえることですが、液晶テレビはバックライトの明るさ設定とコントラスト、黒レベル(ブライトネス)の絡み合いで画質が変ります。不精しないで、さあ、あなただけのパーソナルな「快適画質」を作り上げましょう。
【関連リンク】
・パナソニック TH-20LX70