ブルーレイソフト再生でその凄さがわかった!
画質判定の基準を変えるほどの高画質
辛口、カミソリのようなシャープな解像感という点で、世界最高のハイビジョン録画再生機がパナソニックDMR-BW900。現在ガイド宅で活躍中 |
PS3と日立のフルハイビジョンプラズマテレビP50-XR01との組み合わせで、ブルーレイディスクを見る機会の多い私(これとは別に、階下のホームシアターにはプロジェクターと、パナソニック、パイオニアのブルーレイディスク再生専用機があります)なのですが、DMR-BW900を接続して市販ブルーレイソフトを再生した時のショックといったら。
いや、ホントに凄いです。このP50-XR01は昨年初夏の発売ですので、世代交代の早い薄型テレビの世界では、今では画質にやや物足りなさが感じられるのですが、まるで、それが新製品に生まれ変わったかのような鮮鋭な映像なのです。
その秘密はDMR-BW900の心臓部で、1チップでMPEG-4 AVCのエンコードとデコードを担当するシステムLSI“Uni Phier”(ユニフィエ)にあります。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのブルーレイソフトを、MPEG-4 AVC方式のソフトで手がけたPHL(パナソニックハリウッド研究所)の高画質オーサリング用の標準再生機と同等の高精度色信号処理技術がこのユニフィエに内蔵されていて、原画に肉薄する高画質が得られます。
ブルーレイ再生機がDMR-BW900に変ると、画質の評価基準が一変してしまいます。今までなら「並」のソフトからでも情報量を余すところなく引き出しますので、ランクが上がって高画質ソフトになります。
それが画質の優れたソフト、特にMPEG-4 AVCで製作されたソフトを再生すると、情報量は汲めども尽きせぬ無尽蔵ぶりで、目が吸い寄せられるような映像の遠近感、人肌のなめらかな美しさ、映像の明るい部分のシャープな解像感、深く沈んだ艶やかな黒、陶然とさせられるような映像を繰り広げます。
ソフトを「買う」習慣の身についた映画大国の北米と違い、日本はテレビ放送が隆盛の自己録再の文化ですので、ブルーレイディスクに関しても、同じメーカーが北米市場向けには再生専用機を比較的求めやすい価格で出し、日本市場向けには、やや高価な録画再生機を導入しています。
このDMR-BW900は、再生専用機ではありませんが、BD-ROMの再生画質についてすべてのブルーレイ機器の中で最強、とくに解像感と情報量で最右翼の製品と断言できます。、手持ちのハイビジョンテレビの画質を賦活して、一段上の映像へと導くパワーを持っています。
実売価格29万円前後とやや高く、その上品薄状態なのがネックですが、「フルハイビジョン4倍録り」の経済効果でその分を取り返してもらうことにして、映像を見ることがお好きならすぐにでも手にする価値があります。
【関連リンク】
・パナソニック DMR-BW900