大画面に買い換えても電気代は安くなる。買い替え需要と省エネにターゲットした液晶テレビ
EシリーズのEはENTRYだが、同時にECHONOMYも意味している?省エネ性能の鍵は、バックライトシステムの高効率化、回路部品の高集積化、電源回路の効率化の併せ業による |
52V型、46V型、42V型、37V型の4サイズで構成される新しいEシリーズは、いってみればAQUOSのベーシックなラインです。AQUOSには高級タイプのRシリーズ、Xシリーズ(さらにその上にTHX認定のTシリーズがあります)、中間に位置するハイグレードタイプのGシリーズ、DS3シリーズがあります。
ベーシックといっても全機種フルハイビジョン。倍速120Hz駆動、15000:1のコントラストレンジ、12ビットBDEの階調再現、AQUOSファミリンクといった基本機能は上位機と変りません。
Eシリーズの特徴は、全機種揃って2008年度の省エネ基準をクリアしたその「高経済性」にあります。最も大画面のLC-52EX5の場合、消費電力は305W、年間消費電力量は248kWh/年で達成率は164%、省エネ性能最高レベルの優等生なのです。
AQUOSベーシックラインの新しい顔が今回モデルチェンジされたEシリーズ。コストパフォーマンスに優れたフルハイビジョンで省エネ性能に重点を置いたシャープらしい液晶てテレビ |
液晶パネルの高効率化、回路部品の高集積化といった基本部分に加え、バックライトの輝度制御(明るさのコントロール)を受像中の番組の映像特性に合わせて自動制御したり、放送が終了したり、一定時間操作をしなかった場合は自動的に電源を切るなど、実にきめ細かい節電機能を取り入れています。
その結果、LC-46EX5の年間電力消費量は、215kWhとなり、2004年の製品で32V型のLC-32GD1の238kWhを下回り、中画面32V型から最新の大画面42V型に買い換えても電気代が年間500円安くなるわけです。
気休め、といってしまえばそれまでですが、原油価格高騰で過去最大幅の電気料金値上げが行われる時勢ですから、家電製品の中で毎日最も長時間稼動するリビングのテレビに省エネを打ち出した提案は、いかにもシャープらしい時宜にかなった提案といえるでしょう。
次のページでは、カラフルなAQUOS Dシリーズについて紹介します。